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つれづれ

タイトルを「水」とした途端にテーマが大き過ぎる事に気が付いて果たして何から書こうか迷いましたが、単純にお菓子を載せた「へぎ板」+αで了解して戴こう。
水_b0197486_15191143.jpg

今回は蕎麦饅頭と同じ菓子屋の「柿寿楽」です。干し柿の中に栗餡を詰めたお菓子で、数年前にこれに似たお菓子を戴いた時の驚きはありませんでした。
お菓子の甘さは干し柿を基準にするを地でゆくような菓子です。意匠も素晴らしいです。
その後、デパートでも売り出しているメーカーがありますが、一個の価格にしては買うを躊躇する値段です。

忘れもしない三渓園での茶会での事でした。しかし、菓子切り楊枝では悪戦苦闘を強いられたものでした。
そんな事も踏まえて、店のお勧めもあり、今回は三等分に切って、へぎ板に載せてお出ししました。(写真の物は切っていません)

へぎ板(木地のもの)は濡らして使います。黒文字も濡らします。
理由は二つ。一つには濡らす事によって、清浄感がある事。勿論、洗いますから清浄ですが、お客様にお出しする時にしっとり濡らしてお出しするのです。
二つには、濡らす事に因って、シミや汚れが付き難くなります。木地の物は指紋等が付き易く、付けば取れにくいです。
お稽古の時に木地の棚を濡れ布巾で拭いて使う方は最近見かけなくなりましたが、棚の中央に水指の跡が付いていたり、柱が黒ずんできたものを多く見かけます。
茶碗の高台部分に釉薬の無い京焼き茶碗等であれば真っ白ですが、やはり濡らさないと黒くなってきます。店でちょっと高価な茶碗はラップをかけて扱っていますね。

水から逸れましたが、「水に流す」や「禊」等、心身を綺麗にする事ですが、茶室に入る前にも蹲を使って心身清らかにして茶席に入るのです。少しもの足りない気もしますが、今日は此処まで。
by higashinuma | 2010-11-01 15:52 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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