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つれづれ

お茶杓

初心者教室は棗と茶杓の拝見がカリキュラムに入りました。
今日の稽古は12月初日。
12月8日がお釈迦様の悟りをひらかれた日と言うことで、軸は「達磨画賛」を掛けました。
達磨は菩提達磨、達磨祖師、達磨大師とか呼ばれ、釈迦28代と言われますが、あまり良くは分からないようです。
達磨はインド人とも言いますが、ペルシア人とかも言われます。中国に布教に来て後、一番耳にする事は少林寺に於ける「面壁九年」があまりに有名で、このために手足が利かなくなり所謂造形上の達磨が出来ました。禅宗の始祖と言われます。
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「一華開五葉 結果自然成」
達磨が二祖慧可に与えた言葉とされますが、何代かこの後、臨済禅、曹洞禅、黄檗禅・・と成ってゆきます。

東福寺塔頭同聚院の西部文浄和尚の染筆です。画も書も秀でた方で人気があり、色紙等は複製品もあるようなので、購入には注意が必要です。
東福寺は今頃、紅葉も人も溢れている頃かなぁと思われます。

さて、この軸ですが、達磨は上座、つまり窓側を向いています。このような人物画を掛ける時は窓を向くように掛けると聞きました。この話は購入後数年経ての著名な建築家(茶室建築等)の話ですが、この教室が基本的な茶室の構造にあり、文浄和尚がそれを知って描かれたとしたら凄い事だと感心したものでした。一般的には、人物画は左向きが描き良く実際その方が多いです。

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竹一重切に「白山吹、有楽椿」白山吹は黒い実が付いて景色が良いので好きな花材の一つですが、葉が落ちやすいのが難です。今回は沢山葉が付いていたので、落ちる事を想定して、そのまま持って来ましたが、どの部分に葉が欲しいかを予めみつもり(花みつもりと言う)ボンドで止めれば良かったと思いました。写真ではなんだかバラケタ感じですが・・・実物はそうでも無いです。気には入ってないけれど。
昔、業躰に床の花は写真を撮るものでは無いと言われた事があり、この写真を見て納得しました。
椿は前記事を参照。

菓子はこのところ主菓子が続いたので、二点盛りで干菓子を用意しました。
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「紫野と薄氷」です。どちらも私の好物で、京都と富山の有名なお菓子です。紫野には大徳寺納豆が忍ばせてあり、甘しょっぱい味がなんとも雅味があります。

さて、棗と茶杓の拝見になり、問題は茶杓のご銘ですが、結構皆さんさらさらと答えられていました。
そのなかから「インド」と付けられた方が居られ「??」でしたが、「釈迦の悟りを啓かれたことから」の説明に感嘆したものでした。その次の銘は「ミルク粥」でした。中々ですぞ!
他に意表をついた銘は「こたつ」。来週が楽しみです。
Commented by ごう at 2010-12-06 19:53 x
茶杓のご銘については、ネット検索してみたところ、お稽古されている方が皆さん頭を悩ませていらっしゃるみたいでしたので、ちょっぴり安心したりしています。いくらでも言葉がある日本語って凄いなぁと感心してしまいます。
お花は確かに、活けられていたものをお稽古で拝見したのと写真とではなんだか様子が異なりますね・・・何が違うのかはわからないのですが、。
Commented by higashinuma at 2010-12-07 23:47
そうでしょう!どこがどう違うか分からないけれど・・・。人間の目は都合良く出来ていて、まぁ言ってみれば「うぬぼれ鏡」「痘痕も笑窪」みたいなものです。綺麗とか感じた事は大きく見えるし。
ご銘は「季語」集が役立つかなぁ・・・囚われない事も良いかも知れないです。季節を感じ五感を働かす。お茶の魅力はここにも在りかな。
by higashinuma | 2010-12-05 09:17 | 茶道 | Comments(2)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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