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つれづれ

花 2

今月三週目土曜日。
新しい稽古場で二度目の稽古となった。
やはり掃除から始める。
前回は驚くほど汚れていたが、今回はまぁ普通に畳を拭いてもこんなものかなと言う感じに終った。
家の者が手伝ってくれたが、いちいち溜息つくのには激怒!いかにも系は好きでは無いのです。
手伝う気持ちはありがたいと思うのですが、嫌々やっているとか、いかにも手伝っているんだという態度はどうも気に入らない。
茶道は掃除にあけて掃除に終る。それが修業だろうが!私の稽古時代は少なくともそのようにしてきた。
・・・世間と少しズレを感じてはいるが、初心者教室のやり方から疑問があった。
何で他所の家の掃除をしなくちゃならないの?と言う人も確かに居りました。今のように掃除機をかければ終わりと言う訳にはゆかない。

この教室にはベランダに蹲があり、黒石のごろたが敷いてある。師の所も蹲の使った水を受ける処にはごろたが敷いてあるが、バケツに取り出して洗ったものだ。蹲の水溜はたわしで洗い新しい水を張り、筧を流す。
水溜の周囲には苔をつけるためたわしは禁物。庭の飛び石も踏む場所はたわしで洗う。
初釜の頃は水が凍る事があったが、かじかんだ手に息をかけたり、湯に浸したりしていたのを懐かしく思い出す。
草取り、特に銭苔などは徹底して取り去る。

私はカルチャー教室の弊害と思う。全部先生がお膳立てして、さあどうぞのやり方は将来その生徒が先生になったときにどうするのだろう。
炭を使わない教室が増えて、炭手前の知らない茶人が促成で出来上がってゆく。
それにもまして、茶道は精神的なものを重くみるのに、次第に抜けていくように思う。
江戸中期にこのような事があったと言われる。遊びでは無いとして、修練のために花月が出来たとされるが、今の時代は果たしてどのようになるのやら。
愚痴がひろがるのでここでやめる。

さて、今日の花は
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写真左から「箱根空木」中央「虫取撫子」右「忍冬」 箱根空木と虫取撫子の間の後ろ向きに僅か見えるのは石竹(唐撫子)稽古が終わり、家で瓶にあげたもの(休めたもの)
「箱根空木」は白い花が薄ピンクから小豆色?に変化して行くのが美しい。「二色(にしき)空木」と言う殆ど区別の付かないものがある。咲き方も花色も同じ。
「忍冬」は名前のように強い蔓性の植物でとても香りが良い。以前、多摩川土手で採取し、鉢に育てたが凄い繁殖ですぐベランダを占領された。蔓もとても丈夫です。初め白い花が咲きやがて黄色に変わるので「金銀花」と呼ばれる。中国もそのように言うとの事だった。多摩川にはもう見つからない。漢方の薬草でもあり、今回は垣根の間に生えているのを見つけ採取した。意外と垣根には色々の植物が混じっていて面白い。近所には赤芽樫の間に時計草が花をつける。夏の花として狙っていたが、欲しいときに採られてしまった。今年も蔓が延びているので、どうだろうか。これらは採っても罪にはならないだろう。
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今日の床です。花は四ツ目籠に箱根空木一種。
来客があって、来られる前に生徒に聞いたら、掛花入に挿した忍冬と虫取撫子が良いと言う事になり取替えた。写真は無いが、最初にこの取り合わせで、水屋に置いてあったが、空木も捨て難く、最初は写真のような花だった。

お菓子はやはり震災支援で売っていた会津の菓子長門屋の「香木実(かぐのきのみ)」
花 2_b0197486_837556.jpg

                          写真は長門屋ホームページより
お茶向きの素朴な味わい。この店の麩の焼きに胡桃の載った「且座」もお気に入りの一つ。

いつもの和菓子屋に来週火曜日の菓子を注文に行った時に買った「うぐいす餅」も美味しく頂戴しました。
この時期「うぐいす餅」もどうかと思うが、今頃がうぐいすが良く鳴くのではと思われます。
所謂、お茶のお菓子としてこの店は注文で作るため、季節感のあるものとかは普段扱っていません。今回も生菓子は柏餅とうぐいす餅しかありませんでした。安くして下さるのですが、もう少しお菓子の勉強をして欲しいなぁと思う事多し。
by higashinuma | 2011-05-22 08:09 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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