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つれづれ

お菓子

水曜日の夜にアップした記事を書き終えて、電話を取るため、最後に「送信」をせずに閉じてしまった。
案の定記録は全部消えました!当然と言えば当然なんですがね。
その時のショックときたら・・・。誰しも経験があると思いますが・・・えっ無い!それはどうも。

自分でボケを認識していないのかなぁ・・・
火曜日の稽古に来られない生徒が居られて、今日はどうしたんだろう??
他の生徒に連絡して戴いた結果「先生に言ってあるって」そういえば・・・・」ムムム。
でも、その前も同じような事があって、連絡したら、その生徒の方が急な用が入った事で忘れていた。本人が書いたメモを見せるまで、完全に忘れて居られた。
気をつけねば。

21日火曜日稽古の主菓子は「若鮎」を使った。
「若鮎」のお菓子は全国的に意匠が同じで作りも同じ。カステラ生地で求肥を巻いてある。
正月の「葩餅」や先週の「水無月」のようなお菓子です。
こういうのを何と言うのだろうか。道具では「型物」と言いますが。
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この数年はこのような篭にいれて出す。この篭はある茶会での点心の弁当だった。
去年は笹の葉を敷いて人数分を入れたが、今年は逆に沢山入れて出した。
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乾燥するので、包みのままに。
包みのままだと読みが左から右なので間違えないが、包みを外して盛る時は「海背川腹」を注意したい。
海の魚は背を下に、川の魚は腹を下に盛り付けするのだ。
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この懐紙は男子用で、女子用だと尾頭が少しはみ出す。他の店より大きい気がする。

天然鮎と養殖鮎が市場に出ていて、天然鮎は生存競争の関係で顔が怖く、口が尖っている。養殖ではのびのび育ち顔が穏やかであるらしい。「美味しんぼ」の作者雁屋氏の話だ。するとこの鮎は等と考える。
顔の表情焼き印はお菓子屋で違う。
何処のお菓子屋さんですか?「若鮎 調布」になってますが・・・「ん?」
確かに調布パルコで買いました。パッケージを見るとなんと京都駅近くの老舗煎餅屋「伊藤軒」のご製でした。

調布は字の如く多摩川を利用して近郊で織られた布を集めた処と聞く。近年多摩川も綺麗になり、鮎も良く釣れるようだ。昔は川に入ると鮎が足に当たる程に生息していたようで、都心から観光で来られる人も多く、茶屋も出来て、舟遊び等盛んだったようです。
少し前の多摩川を想像し、名前を「多摩川 鮎」では様にならない。調布として暗喩するのが雅と言うものだ。
しかし、単純にパルコ調布店用に付けた可能性もある。
と、ここまで書いて「はたっと気が付いた」この調布の意味はお菓子の形態を言うのだった。鮎で無くとも、例えばカステラで羊羹を巻いたようなものも言ったような気がする。
万葉集にもありそうな、租税として朝廷に納められた手織の巻布「調布」に似ているところから命名されたお菓子と言う事です。

味の方は「美味にございます」伊藤軒でこのような菓子もある事を始めて知った。
私はあまりこのお菓子を好まないが確かに他の店のものより美味しいと思った。

6月はお菓子の種類が多いと書いたが、本当は6月初めに出せば良かったけれど、水無月に目が行って、逆になってしまった。

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花は「桧扇水仙と山紫陽花」額紫陽花の青色も用意していたが、補色の関係か映りが良くなかった。
先日ある茶席で「桧扇水仙、京鹿の子、山紫陽花」を入れていたが、古い先生が全部赤色だねと言われた。
今日の花もそれを思い出して、迷った。
桧扇水仙の朱が油絵の具の「バーミリオンチント」と言う種類の色で柘榴の花等と同じく、他の色とは極端に合わない。この「チント」を「ちっと」とか「ちょっと」等と覚えて、混ぜてはならない色で必要なら仕上げに少し塗り重ねて使ったものでした。
「バーミリオン」は水銀系の絵の具で、有毒で高価な絵の具であり、硫黄で変色するため、代替で「バーミリオンチント」が出来ました。価格は「チント」の方が三分の一位安い。安くて安定している絵の具なので申し分ないけれど。
桧扇水仙はあまり見かけないが白色もあります。
京鹿の子も白花があり、正式には「西洋夏雪草」と言うらしい、するとこの白色も別の名前があるのでしょうか。「西洋夏雪草」と言うより「白花京鹿の子」の方がお茶向きの名前と思いますが。
by higashinuma | 2011-06-23 08:53 | 茶道 | Comments(0)

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