人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

つれづれ

師走

早いもので今年も師走月となりました。
午前中の強い雨も駅に着いた頃には傘をささずに歩けました。

教室の炉の調子が悪く、家から高さ調節する材料を持って行き、ぴったり決まった時は師ならではの喜び。これで、コードを出さずに使える。

師走_b0197486_852423.jpg

少林寺横井明堂和尚の染筆
「話尽山雲海月情」
「尽」を冬と読まれる方が多い。生徒の一人が、それで去年も使われたと思いだされた。
師走になるとやはりこの軸が決まりと心の中のどこかで思っている。
別に季節で決まっている訳ではないが。
「無事」「無事是貴人」の軸もこの季節は見かける。

師走_b0197486_8241155.jpg

「満天星躑躅」と「有楽椿」
紅葉の葉が綺麗で椿とどちらが主体ですか?と聞かれた。
主体と言うよりは全体で一つに見て欲しい。「世界に一つの花」ではないけれど甲乙つけて観るものではない。
枝がもう少し低くても良いかと思いました。

ここに有名な漢詩がある。
「山行  杜牧」
 遠上寒山石径斜  遠く寒山に登れば石径斜めなり
 白雲生處有人家  白雲生ずる処人家有り
 停車坐愛楓林晩  車を停めて楓林を愛でる
 霜葉紅於二月花  紅葉は二月の花より紅い
杜牧(803~852)は、晩唐を代表する詩人です。
この詩は紅葉の紅い色が二月に咲く花(紅梅?緋桃?)より綺麗だと言ってます。今日の満天星躑躅の紅葉はそれを思い出される事でした。
湖南省湖南大学の広大な敷地岳麓山に残る岳麓書院は中国で最初(宋代・・世界最初)に大学が出来た処とされますが、この校舎の裏手に詩碑があると聞きました。機会があれば訪ねたい処です。
師走_b0197486_923556.jpg

岳麓山のこの紅葉の紅は現在の公園として整備された(つまり人工)ものですが、寒山であれば感慨も一入であったろうと思われる。後方の建物は愛晩亭で毛沢東が扁額を書いているそうです。

今日は生徒に戴いたお土産が多く、色々な種類のお菓子を戴いた事でした。
稽古は「長緒」。休めの花紐も上手になりました。
by higashinuma | 2011-12-04 08:27 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma