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つれづれ

読み進まない本

つい先日の第146回芥川賞受賞作品の三冊目(一番遅く届いた)「道化師の蝶」は全く読み進まない。
帯の裏に現代言語表現の最前線と赤字で書いているように、内容が前衛的(この単純表現で良いか迷うが)なのだ。
絵画では例えばピカソが代表するように見ていてすっと分かる事は無いし、短歌であれば塚本邦雄が表現した時にやはり素直には理解できない。

途中で投げ出した本がもう一冊ある。
第130回直木賞受賞の京極夏彦著「後巷説百物語」前衛と言えばある意味言え無い事も無いが、妖怪、怪談?を書いている。例えば水木しげるの世界を物語にしている感じだが、こちらは温かみを感じるけれど、おどろおどろして読んでいて難解。700ページを超える大作ですが50ページも読んでいない。
ホラーやスリラー、SF物が嫌いでは無いけれど、すっと読めない。

既に40年を超えて直木賞、芥川賞を読んで、受賞作はかなりバライティに富んでいるので、偏った読み方をしていないと思っていたが、やはりこの手は合わないようだ。
しかし、思い返しては、今までこのような小説は無かったと断言しても良い。

前にも書いたが毎月無料で戴ける本があって、この中の幻冬舎の二月号を手にして電車の中でめくっていた。鳥居みゆきの「四月一日」が電車に載っている時間に読めそうで、読み始めた。
多分、三駅通過する間に読み終わった。
何気ない日常を書いて、恐らく内容に深みは無いのであろうとは思うけれど、漫画を読むように面白い。そして落ちが良い。連載しているが、この作家の作品は初めて読んだと思う。毎月戴いて来て、積んだ本を紐解く事としようと思った。昼寝の前に読むには最もふさわしいと思う。

一応、蔵書は全てに目を通しているので、すぐ飽きてしまう確率が高いが時間をかけても読まねば。
by higashinuma | 2012-02-10 10:27 | 読書 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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