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つれづれ

駒場祭

11月26日 月曜日 曇天
いつもの時間に目覚める(多分)が暗いので、未だ早いと思って又眠ってしまった。気づいたら1時間も寝過ごした。いつもの月曜日なら中国語教室に行くので、イライラ慌てる事だが、今日は休み。

昨日はよい天気だった。留学生+生徒一名で駒場祭に行く約束。10時駒場東大前で待ち合わせだったが、我が家からは電車乗り継ぎで約30分。9時15分頃に着いた。ホームで待ち合わせだったので、生徒に改札口で待つ連絡をして、公園に行ってみた。日本民芸館や前田家の建物が保存されている。何年ぶりかの公園だった。
もともと前田家は本郷に屋敷があったが(赤門は姫の腰入れの時に造られた)明治になって、住居の一部を残し、東大に譲り駒場へ西洋と和洋の豪壮な家を建て、当主家族が移り住んだ。当時としては他に類を見ない西洋文化を取り入れた豪華絢爛な住居だったようです。天皇の御幸や皇族方を招いたとある。戦後はアメリカに撤収され、アメリカ軍と一緒に住まうと言う不自由な生活をされていたようです。返還後、前田家の記念館として都に寄贈。現在も公開されています。
因みに裏千家の東京出張所も前田家の屋敷跡です。
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公園での紅葉。一本でこんな色に。
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駒場東大では裏千家と表千家の茶道同好会があり、駒場祭では三日間公開茶会がある。本郷は五月祭で同様。土曜日が雨だったためか、大変な賑わいようであった。
表千家は時計塔のホールに、部員手造りの四畳半の茶室が組み立てられる。手造りと言っても本格的な茶室で炉も切られているし、天井も張ってあり我が家にも欲しいと思うような本格的な茶室です。後、一席は立礼席で、腰掛部分には銀杏の黄葉が敷きつめてあり、なかなか良い雰囲気でした。参加は一席500円。茶室席を選んで待つ事30分位。その間、各同好会のイベント会場を見学。若い人たちが懸命になって展示説明等をしているのは頼もしい。
茶席は写真無し。表千家お好みの運び二重棚に染付水指。裏千家は一畳4歩だが表千家は6歩。入る足と出る足も逆、帛紗捌きも違うので、とても興味をもって見ていた。
お菓子は「黄落(こうらく)」との事で、芋餡の餅菓子の上に黄色の銀杏の抜き羊羹が載る。お菓子屋と相談して頼んだとの事。正客の年配男性が慣れていない人らしく、終わってから聞いた。
床には「時雨・・・」の画賛。竹一重切花入には満天星躑躅の照葉と紅白の椿。男子も含め全員和服で落ち着いた良い席でした。二年生が担当との事。

その後、久々の学食・・五百円しないでこんなに食べられる。最後の学食はつくば大学かな?

食事後は裏千家の席へ。約1時間の待ち。留学生はイベント見学。
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三四郎池ならぬ一二郎池の畔にある木で黄葉に真っ赤な実が成り、何の木美しい。
多分「飯桐(いいぎり)」
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校内の紅葉
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裏千家は柏蔭舎と言う立派な茶室がある。十畳書院付茶室と寄付(よりつき)、水屋が備わる。
今回の床の設え。月見がテーマとの事なので、薄なんだろうが、花にはいつもびっくりさせられる。
何で経筒?正客では無いので・・・・
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棗の蒔絵が月と雁。誰かが鶴と言っていた。
お菓子は「山茶花」銘の練切。
三日間なので、多分冷凍?器にくっついて、取りにくいが、美味しかった。

そう言ってはならないだろうが、単純評価では今回は表千家の勝!裏千家は受付から案内がなって無い。
指導の先生の問題だと思います。お互いに交流して、あのやり方を真似ようとか、あれはこうした方が良いだろうとか、茶会ではそういう事を学んで欲しい。
是だけの恵まれた施設があるのですから、もう少し何とかならないものだろうか。

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左裏千家、右表千家の茶券
それにしても三日間お疲れ様でした。
by higashinuma | 2012-11-26 09:54 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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