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つれづれ

沙羅双樹

6月1日 土曜日 晴れですが薄曇り

一昨日の夕方、散歩しながら「姫沙羅が咲いているよ」続いて
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ偏に風の前の塵に同じ・・・」 「これ分かる?」
「・・・・・」
「源氏物語」の冒頭はこんなにスラスラは出ませんが、「平家物語」と「枕草子」は意外と出て来る人が多いのでは無いかと思われます。
沙羅双樹_b0197486_9333297.jpg

家から直ぐ近くの造園樹林の中に咲いています。
でも、結構気がつかないと思います。それほど控えめな花です。

沙羅双樹はこの花を二回り位大きくした花で「夏椿」とも言われます。葉の大きさは同じ程度なので、葉で比べると分かりますね。
沙羅双樹_b0197486_9383076.jpg

私は茶花として好きな花の一種です。
けれど、こちらも控えめで、木の下に散っているのを見て咲いている事を知ります。もっとも、梅雨の季節なので、傘をさして上を向いて歩く事も無いですが。

平家物語の祇園精舎は簡単に言えば釈迦がインドに造ったお寺と言う事でしょうか。
その続きで沙羅双樹とあるので、こちらは釈迦涅槃の時に菩提樹と共にあった樹と言う事で、本来は熱帯の植物。日本では温室でしか育たないようです。

日本では上の写真の花を指すようですが、他の説では「彼岸花」とありました。
写真の花は朝咲いて早ければ夕方には散ってしまうので、その花の咲き方から沙羅双樹と言う名前に相応しいのでしょう。

妙心寺の塔頭に東林院があり、本堂に面して樹齢300年の沙羅双樹があります。非公開のお寺ですが、この季節は公開して「沙羅双樹の花を見る会」があるようです。

住職の精進料理も出版される程で、私は「小豆粥」の季節(1月?)に伺った事があります。
沙羅双樹_b0197486_9543411.jpg

その時は時間が無く、そそくさと食べて失礼したのでもう一度行っても良いかなぁと思っている。

※祇園精舎で思い出すのはアンコールワット遺跡。
江戸時代に日本人がアンコールワットへ行って、祇園精舎と間違え、落書きしているのです。
by higashinuma | 2013-06-01 09:27 | 所感 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma