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つれづれ

お菓子

9月5日 木曜日 曇り時々雷雨 
昨夜よりびっくりするような閃光と雷鳴で、深夜から雨が降り出した模様です。あけ方も時々の雷鳴と激しい雨。西日本や日本海側に被害を及ぼした雨はこんなだったのかと、街の景色を消してしまう豪雨を眺める。

昨日の夕方の空もドラマチックだった。
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バンコクの雨季を思わせる。
買物に出掛けて帰ろうとしたら日照り雨。陽射しがまぶしいのにまるでシャワーを浴びるような激しい雨。こんな感じもバンコクかなぁ・・・店を出る直前で良かった。きっと大きな虹が見えたであろう。

虹と言えば信じて貰えないと思うが、縦に柱になって見えたのです。
丁度、写真のような雲の中を飛行機で上昇する間に見えました。太陽が丸い以上あり得ない?けど、見えたのです。

さて、火曜日の主菓子「こぼれ萩」をもう少し紹介しましょう。
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鵬雲大宗匠の奥様で故登三子夫人執筆の「今日庵菓子暦」は私の稽古に使うお菓子のバイブルです。勿論、京都と東京の違いもあり、ご宗家と同じお菓子と言う訳にはゆきません。が、少しでも生徒に季節を感ずるお菓子を知って貰いたいと、ページをめくる。

この写真はこの本から戴きました。先日紹介したように、仙台銘菓の九重の紅をお客様にお出しする直前に零されるようです。九重は香煎のようにお湯に振って戴くものなので、溶けてしまうからです。
それで、仏事の時は黄色とかお使いになる趣向に合わせて色を選ぶとの事です。末富ご製。
何故、九重かは前回書いた通り、お姑の嘉代子様が仙台出身だからです。これを読んでいると、どうも嘉代子夫人が亡くなられて後に、考えられたようで、生前に何故思いつかなかったかと悔まれて居られる様子が垣間見られます。

今回、お菓子屋に9月10月分を注文するに当たり、二カ月分のメモを渡して、簡単なメモを添書しました。
白餡と緑餡を半々合せて葛饅頭にした上に赤いツブツブを散らす。お菓子屋さんからの質問は赤いのは一列にしてですねとの事。いや、萩が零れるのを表すので適当にパラッと。
出来たのが是です。
お菓子_b0197486_8553659.jpg

どうでしょうか?
淡々斎ご夫妻は9月7日のご命日で、萩が見頃には少し早いけれど、稽古にどうしても使いたかった事です。

この本は季節毎のお菓子と爽やかな語り草のエッセーが載っています。登三子夫人の気遣いが感じられ是非皆さんにお勧めしたい一冊です。

お茶を長いことやってきて、最近何か一言と言われればお茶は「気づく」事。そして「気遣う事」の文化では無いかと思うようになりました。少し前は日本文化の集大成とか言ってましたが、それはそれで良いとは思いますが、ただそれだけでは室町の昔から今に続くとはとても思えません。
四規七則や利休の逸話を思い起こせば、成程と納得がゆきます。

例えば、生徒が来て今日は具合が悪そうだから「どうかしましたか」とか、それに合わせてお茶の量を加減するとか、教室の冷房を調整するとかそういう事だと思うのです。先日は留学生が朝7時に起きましたと言う。寝たのは午前2時。濃い目の薄茶を点てて、二杯目もどうぞと差し上げました。午後から授業なので、眠らずに済むと嬉しそうに帰って行きました。

唐の白楽天が鳥窠(ちょうか)道林という禅僧に、「仏教とはどのような教えですか」と尋ねると、鳥窠和尚が、「どんなことであれ悪いことはしてはならない。できる限り善いことをしなければいけない。そうすればおのずから心は浄くなる。これが仏たちの教えだ」と答えられた。白楽天は「そんなことだったら、小さな子供でも知っていることでしょう」と詰なじると、「三歳の子供でも知っていることを、八十の老人でさえ行なうことが難しいのだ」と言われた。

今さらですが。
by higashinuma | 2013-09-05 08:55 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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