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つれづれ

庚申薔薇

庚申10月24日 木曜日 曇り 雨予報
台風の動きが遅く予報が少しずつズレているようだ。日曜稽古の予定も雨マークが付いてしまった。
今日は花を採ってこよう。

火曜日稽古の日に、何から話が始まったか忘れたが、留学生と「庚申薔薇」の話になった。
其々の家であると言う。

彼らは茶花にも興味があり、入れてある花の名前を良く聞いてくるので、それの繋がりかも知れない。

私の庚申薔薇のイメージは芳香(他の薔薇よりも)があって、薔薇の原種と言われる位なので、野薔薇のような地味なイメージが強いし、茶花としても使った事がある。棘が柔らかだった。
処が彼らの言うそれは、豪華な花を咲かすようだ。棘もしっかりしていると言う。

ネットで調べたら色々ある事が分かった。
私のイメージ
庚申薔薇_b0197486_8465535.jpg

薔薇より浜茄子の印象に近い
庚申薔薇_b0197486_8473812.jpg


そして彼らの言う庚申薔薇
庚申薔薇_b0197486_8484095.jpg

う~ん普通の薔薇と違うか?

・・・・・・・・・・ネットで戴いた庚申薔薇の写真です

それで庚申と言う言葉の意味を考えて貰った。
それは「十干十二支の組み合わせの一つです。中国から伝わりましたが、十干と十二支は全部分かりますか?」

流石に漢字圏。年代は違ってもみんなで一生懸命書いてくれました。
中国のガイド試験の問題に出るんだそうです。
歴史の国ですから、史跡を説明するのに必要な場面もあるのでしょうか。

十干
「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)」

「甲乙丙丁」迄は何とか覚えていますが・・・「兵隊検査」のランク?で覚えた訳ではありません・・・
戦後生まれですよ!

十二支
「子、 丑 、寅 、卯 、辰、 巳 、午 、未 、申、 酉 、戌 、亥」

十干十二支の組み合わせによって、日、月、年を繰り返して60の周期で一巡します。
それで庚申薔薇の意味は日の周期で60日毎に庚申を繰り返し、その度に咲くからと言う意味らしい。
つまり四季咲き薔薇をさしているように思います。

でも、他の組み合わせでも繰り返すのに何故庚申が選ばれたかは分かりません。
中国では「長春花」と呼ばれ「恒春花」が「庚申花」に変ったと言う説もあった。

中国の言い伝えによれば、人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫がいて、いつもその人の悪事を監視している。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められるとされる。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この日には徹夜しなければならないとされた。これを「守庚申」という。また、中国では、庚申の日には、菜食するのがよいとも言われていた。
・・・・・・wikipediaより
日本では、庚申講があり、庚申様が祀られて、その日は寝ないで酒宴をはったりしていたようです。
巣鴨の庚申塚は有名です。

※十干十二支と五行の思想が一体になって中国古代の文化、政治が発展してきました。その中に易、八卦もありますので、茶道にも係わりがあります。
日曜稽古は八卦盆を使う行之行台子点前。十干十二支を検索するとその辺りの事も書いているので、予習のつもりで検索をお勧めします。
by higashinuma | 2013-10-24 08:36 | 所感 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma