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つれづれ

ことば

26年11月9日 日曜日 21.4℃ 今にも降りそうな曇り空 薄暗く寒い夜明けは気分も塞ぐ。

裏千家の事しか分からないが、研究会や何か集いの時には最初に、全員が「利休道歌」と「ことばの唱和」を行うのが常になっている。「ことば」は淡々斎が始められた。毎回、繰り返し唱和していると自然にそらんじるが、内容が身に着くとなると是又別物のようで、いつになったらこのように為れるのだろうと自身訝しい。

以前、留学生に茶道の指導をされている先生が、稽古を始める前に、このことばの唱和を行っていたので意外だった。普段の稽古では、他所の稽古場も含めて「唱和」をされている処は私の記憶に無い。生徒が稽古に来る時間に差があって始まるので、一度に揃って始める時で無いと「唱和」は難しいと言う事もあるのでしょう。この教室では、留学生が一緒に稽古に来るので先生が取り入れたのであろう。ちょっと感動だった。

青木奈緒著「幸田家のことばDNA」と言うエッセイを読んだ。
幸田露伴を曾祖父に幸田文を祖母に、そして青木玉を母にする筆者の幸田家に伝わる「ことば」をエッセイに綴った本です。
幸田文、青木玉と言えばエッセイの大家。それに続いて文筆家として活躍される青木奈緒の著作。幸田家の日常が知れて気持ちが穏やかになる作品。お薦め。

冒頭は「一寸延びれば尋延びる」祖母、幸田文が使っていたと言う。
意味は広辞苑にも載っていて(当座の困難を何とかして延ばして行けば、先は楽になる)と言う事らしい。

何故これを取り上げたかと言うと、私は時に「歩いていればいつかは着くさ」と自分に言い聞かせる時があるので、細かい意味を取り上げたら違うのかも知れないが、一寸でも針を進めれば、尋(両手を広げた指の先から先まで)まで縫い上がると読めばまさしく私の「ことば」と同じと思う。

「千里の道も一歩から」と言う言葉もあるが、目標がしっかりと決まった「ことば」では、余りにスケールが大きすぎるし、私は僭越ではあるけれど、後輩が「あぁあの程度なら自分でも出来る」と言う半歩前を理想としているのです。もっとも、是ぐらいの事しか出来ませんが。

7日の弁当
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先週は若の仕事の都合や外出も多かったので、金曜日の弁当しか無かった。
鶏の照り焼きピーマン添え、厚焼き卵、ほうれん草胡麻和え
自分もなるだけ昼食に残り物を食べて、出来栄えを評価し、次の工夫を考える。
夕飯に二食分のメニューを考え、作るのは大変だけれどちょっとは慣れて来たかも。
by higashinuma | 2014-11-09 08:30 | 所感 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma