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つれづれ

道八

27年2月14日 土曜日 晴 ピーカンですが寒い。スキ―に行ってこんな天気で滑られたら気分は最高!

さて、昨夜は仁阿弥道八展を取り上げたテレビを観ていた。(現在、サントリー美術館で開催3月1日迄)
その中で煎茶道具の急須(煎茶道で急須と言うかどうかは分からない)に中国唐代の詩人蘆同の茶の詩が書いてあった。偶々淡交誌一月二月号の探究茶道学で取り上げていた。
孟諫議(もうかんぎ)と言う人が宮廷に献上の茶を蘆同にも贈ってくれたお礼の詩です。
この中にお茶の効用があり、仁阿弥道八の造ったその急須に書いてあったのです。
「色絵盧仝茶歌文急須」で入間市博物館蔵です。
部分的に抜き出してみました。

一 碗 喉 吻 潤、  兩 碗 破 孤 悶。

三 碗 搜 枯 腸、  唯 有 文 字 五 千 卷。

四 碗 發 輕 汗、  平 生 不 平 事、  盡 向 毛 孔 散。

五 碗 肌 骨 清、  六 碗 通 仙 靈。

七 碗 吃 不 得 也、  唯 覺 兩 腋 習 習 清 風 生。

内容の翻訳は淡交誌一月号にありますので参照。

裏千家川崎教室の講師紹介で私はこのように書きました。
「茶は喉の渇きを癒し、茶道は心の渇きを癒します。
季節を感じながら過ごすお茶時間は自分を取り戻す唯一のひと時。・・・・・」
一行目は親友の教室案内の文を戴いたのですが、蘆同の詩を読んでまるでそのものである事に驚きでした。
恐らく遣唐使により陸羽とともに蘆同の喫茶が伝わり、江戸時代の仁阿弥道八が、と言うよりこの時代には既に民間にも広く知られていたと言う事でしょう。
反面、現代に活きる我らは本当に勉強不足だと思います。

昔、師匠にも同じような事を言われた。でもね、当時はそれしか無かったのでしょうと反論。まぁ、時代が下るにつれて覚える事が多すぎ!
そう言う内容は研究者に任せるも良いけれど、研究者が書いた茶道に係る事柄を読むのも悪くは無いかも。
と、反省しきり。

仁阿弥道八は高橋姓で現在も五条坂に窯を構え高橋道八で続く。現在9代目
by higashinuma | 2015-02-14 09:44 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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