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つれづれ

27年9月28日 月曜日 晴(薄曇り) 26.2℃ 

昨日は午前中雨予報で、確かに降ってきそうな空模様だった。なので、傘を持ってバスで前の家に行った。しかし、雨は全く降らず、午後は陽射しもあった。

10時から書写を始めて11時半からは短歌の互選と評、そして12時半頃から昼食、抹茶を戴いて暫し休憩。その後は古文の読み合わせと説明。2時半頃に終わった。体調悪く2人、家の事情1人お休み。
古文は進んだ分その人達が抜けるので、どうしようか迷ったが普通どおりに行った。古文の変体仮名の説明だけでも良かったが、それも休みの人が抜ける。

夜は仲秋の名月で写真を撮った。
月_b0197486_94299.jpg

デジカメだけれど、案外良く撮れたと思う一枚。
これを見ると兎が餅を搗く話を思わせる。
兎が何故月に居るのか
猿と狐そして兎がよれよれの老人に出会い、猿は木の実を食べさせ、狐は魚を食べさせる。しかし、兎は何も得るものが無いので、火を起こして投身し、自分の肉を食べさせようとした。するとその老人は本来の帝釈天の姿になり、その感謝に兎を月に送って不老不死の薬を作らせたと言う。
中国の月探索機「嫦娥(じょうが)」とは
昔、太陽が10個一度に出たため旱魃が起こり人々が苦労した。これを羿(げい)と言う者が弓で9個を打ち落して、西王母に不老不死の薬を貰ったが、奥さんの嫦娥がこれを持って月に逃げたと言う。・・・飲んで体が軽くなって月に着いたとも・・・
私はこの話から次のように展開
竹取物語の最後にかぐや姫が育ての爺婆に不老不死の薬を残して月に帰るのですが、月にはこのように不老不死の薬があると信じられてきた。
そして、爺婆は姫が居ないのに不老不死は必要ないと天皇に献上します。天皇は月に返すと、日本で一番高い山の上でこれを燃やしたので、不老不死の不二として、此の山を不二山と呼ぶようになります。

色々な想像を秘めた月。今日はスーパームーンと言っていたが、果たして夕方の大きな月が望めるだろうか?まさしく望月(もちづき)・・・道長の世まで想像が広がる。
  「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることも無しと思へば」
三人の娘を天皇三代にわたり嫁がせ、摂政として驕る・・・・でも、望月は欠けるのですよ。
一条天皇の后の長女彰子(しょうし)に仕えるのが紫式部で源氏物語は道長の一世代前の貴公子源高明をモデルにしているとも言われる。高明の娘は道長の妻。

京都嵯峨野大覚寺の広沢の池。大沢の池では龍頭船で月見の宴が催される。
※大覚寺の庭には大沢の池。この一帯にあるのが広沢の池。
大覚寺は嵯峨天皇の離宮を寺にした門跡寺院。随分長い事行って無い・・・・。嵯峨菊もここの物です。
茶入に広沢手と言う形があり、一般的には蓋には金箔を貼るが、この茶入の蓋には月を見立て唯一、銀箔を貼ってある。

※我が家に不思議なご縁で得た掛軸の箱があり、軸(江戸時代の公家の和歌)そのものは別に誂え、鵬雲斎大宗匠の箱書を戴いたが、旧箱は合わせ箱(本来その軸を入れる箱では無い)で、箱蓋に藤原姓の名前で和歌が認められている。
どうも、大年寄りの誕生日の祝い歌のようです。道長とは時代も違うと思うが同じ藤原なので、どこぞの公家の歌として、いつか解明できたらと思っている。
Commented by joshua0722 at 2015-09-29 16:08
今年は、月を見るこは全くできませんでした。たぶん、今夜も無理です。前線と台風の影響で、雨が続いています。でも、量は少ないので、問題はありません。
Commented by higashinuma at 2015-09-30 09:38
コメントありがとうございました。
予報より天気が良くなったので、名月を楽しみました。
後の月を期待しましょう。えっと、後の月は何でしたか?芋?
Commented by joshua0722 at 2015-10-01 06:07
後の名月、芋名月?
稽古場に行ったら、ちょっとした合間に月が見えたとか・・・
Commented by higashinuma at 2015-10-01 09:19
仲秋の名月は芋、後の月は栗と豆みたいです。が、どれも収穫時期が合わなくなった気がします。
Commented by joshua0722 at 2015-10-02 14:13
私の田舎(長崎)では、たぶん9月だったと思うんだけど、月見の時はサツマイモを蒸かしたものと、ソラマメを茹でて甘く味付けしたものを準備していました。
縁側に飾っておくと、近所の子どもたちが「芋はまんだかな?(芋はまだですか)」と言って、もらいに来ます。だんだんと、お菓子に代わっていきましたが、私も近所を回っていました。懐かしい思い出です。
by higashinuma | 2015-09-28 09:30 | 所感 | Comments(5)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma