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つれづれ

美術館巡り

27年12月21日 月曜日 曇り 18.5℃ 起床1時間後エアコンを入れた。

昨日は世田谷の比較的近い五島美術館と静嘉堂を見学、その中間にある懐石料理の店での昼食。
五島美術館の最寄り駅は東急大井町線の上野毛駅。10時に集合。私は久しぶりだったので、出口が一つと覚えていたが3か所あるらしい。けれど、昔からの出口を出て、直ぐ横に回ると、道路向こうに新しくメインとなったらしい駅が見える。こちらから出て来られた人も見えるので助かった。

五島美術館は「茶道具取合せ展」。ここの庭園にある茶室の床を展示室に再現しての展示もある。そうそうたる道具が並ぶ中に、名物裂鑑の展示もあり、更紗の名物裂鑑も何点かあって、私は是は初めて拝見した。懐石道具の折敷と四つ碗、向付、煮物椀の四季による展観も古人を彷彿させる。
比較的早く見終わったので、庭も散策。

昼は昔、茶事を何度か行った事のある「泉竹」に移動。タクシー二台は美術館でも呼んでくれたが無いらしい。三社を紹介されたがどの会社も無理だった。それで歩いて行った。少し遠回りしたが15分から20分位歩いただろうか。環八を246号に向かって、交差点を少し渋谷寄りに行ったところで、結構な交通量であるが、中は市中の山居然としている。池の水音が日差しの中に響く。

「泉竹」は昔「泉仙」と言って、京都大徳寺の精進料理の店の東京店だった。3,4年前にそこの板長に店を譲って「泉竹」と替えたらしい。建物も昔のままなのが嬉しいし、料理も昔の味だった。
食事が結構長引いて、予定はすっかりのんびりムード。「もう一軒行くの~」との声もあり。
「無視」これからがメインなのだ。タクシーを呼んでもらうも二台揃うには20分位待つとの事。庭を見学させて貰い、表でぶらぶらしていたら、仲居さんが中でお待ちくださいと声をかけてくれる。もう一度、部屋に上がらせて戴いた。
歩いても15分位の筈だが、道が複雑でたどり着ける自信が無い。タクシーは来たが、二人の運転手は静嘉堂を知らないらしい。スマホで出してもらい運転手に見せる。どうにかこうにか出発。
静嘉堂は門を入ったところから本館入り口まで結構な距離がある。山中を歩くようなせせらぎに沿って歩くのである。タクシーは本館迄載せてくれる。でも、この道を入館者が列をつくって歩いている。こんなに混んでいるの?何かイベントでもあるのだろうか?いろいろ不安が頭をよぎる。

何故、この企画をしたか?
秋口にサントリー美術館で藤田美術館展を開催して、国宝の曜変天目を展観したからだ。
曜変天目は世界に三碗。それも日本で国宝に指定されている。
藤田美術館、静嘉堂、大徳寺塔頭龍光院の所持。龍光院のお宝は門外不出で展観は無いので、この二つが東京で見られるチャンスは余りない。私は静嘉堂の物は以前見たことがあるが、この機会にもう一度見ても良いかなと思っての企画です。藤田美術館のを観たのはもう一人。こちらは静嘉堂は初めてらしい。
静嘉堂の曜変天目は傷も無く美しい。徳川家に伝わり家光から育ての親とも言うべき春日局が拝領し、春日局の嫁ぎ先だった稲葉家に伝来して「稲葉天目」と呼ばれる。藤田美術館の物よりやや小ぶり。家光の母は「お江」信長の血縁です。お江は家光の弟を次の将軍に進めたが、乳母の春日局「お福」は長男の家光を将軍にする。この茶碗にその重さを感ずる。

静嘉堂の展観は今年、琳派300年として各地で琳派展があったが、その最後の展観と言うべき「金銀の系譜」展。宗達、光琳、抱一の名作が並ぶ。そして曜変天目も展示されるとの事で企画した。

以前、曜変天目を展示したときには、照明を落とした部屋に回転台に載せて光を当てていたが、今回はえ?こんなところにと言うくらい、国宝らしく無く、ロビーに重文の油滴天目と展示されていた。

あのアブーチに縦列の人達に懸念された人を気にすることも無く見学できた事でした。予定より一時間も遅くなり、「珈琲飲みたい」も却下されて帰途に就いた事でした。

我が家飯
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定番の白菜ミルフィーユ・・ポン酢と大根おろしが旨い。
鍋の中の欠けた部分は食べた後
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粕汁・・・大根、人参、茸、ジャガイモ、上の鍋の残り肉、蒟蒻等々冷蔵庫整理。寒い日は是ですね!
金曜日の夜とか翌日に弁当が無い日の食事は案外楽に決まる。
by higashinuma | 2015-12-21 08:44 | 所感 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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