人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

つれづれ

唐衣

28年4月21日 木曜日 曇り午後は雨予報 21.9℃ 

昨日も早く出かけて帰りも遅かったので結局はブログを書くのを怠った。
父は毎日日記を書いていたが、私は夏休みの宿題程度で、毎日書いた事は無い。筆記だとどうしてもそうなりやすいし、案外、毎日の事だと書くことが無くなるが、ブログだと写真を載せたり、なんらかんら書き出す。父の日記は大学ノート1ページの半分に一日分の時もあれば四日分を書いていた時もある。
亡くなった時に兄が棺に収めたので、全部は見ていない。貰って置けば良かったと思う。内容はその時々で、天気の事。作付けの事(農作業)家族の誰が何処に出かけたとか、自分(父)が何をしたとか、誰が来た等でした。怒る事は先ず無い人でしたから、今思うと愚痴と言うか不満と言うか「はけ口」は何だろうと思う。釣りが唯一の愉しみでしたから、釣りで気分転換していたのだろうか。

火曜日の稽古は炉の最後で、二週間続けて休みを取る。そのため、お菓子の予定も変わり「唐衣」を用意した。生徒が「え!是ですか?」と言うが、お茶のお菓子としては行事菓子の次に、つまり季節の定番として使っているので、早いけれど外せない。他に「水牡丹」等がある。
唐衣_b0197486_8293544.jpg

さて、このお菓子のご銘は歌銘ですが、どのような和歌でしたでしょう?
何年是を繰り返した事やら・・・・
何となく覚えている人が数人でしたが、全部は答えられず(´;ω;`)ウッ…
「唐衣
 着つつなれにし
 妻しあれば
 はるばる来ぬる
 旅をしぞおもふ」  在原業平 伊勢物語の東下りです
私の記憶だと、業平が三河の国の八つ橋までたどり着いた時に燕子花(かきつばた)が見事だったので、供の者と折句(各句の頭に花の名前などを詠む)を作ります。この和歌の句は「かきつばた」
お茶を学ぶ者は「古今集、源氏物語、伊勢物語」位は勉強しなさいと教わりました。それに五節句等宮廷の行事でしょうか。
この「東(あずま)下り」からは、この「唐衣」や「八つ橋」もそうですが、浅草に「東橋」「言問橋」等があり「都鳥」等もこの物語からのものです。
因みに、根津美術館でこの季節に展示される国宝「燕子花図(尾形光琳)」もこの物語からのものです。京都銘菓「八つ橋」は違って、こちらは江戸時代の琴の名手八つ橋検校からと聞いています。

唐衣_b0197486_851598.jpg

唐衣_b0197486_8522144.jpg

軸は「洗心」大亀老師
花は「左から・蔓踊子草、虫取り撫子、小手鞠」
小手鞠は普通は枝垂れて咲きますが、これは縦に咲いていたもので、入れるのを躊躇しました。それに花が沢山付いていたので、大分落としましたがどうでしょうか。未だ炉の季節なのに草物ばかりも気になります。蔓踊子草は数日前に見事なのが2,3本あったのですが、誰かに取られてしまい残念。
持って行く間に花が落ちたのと、暫くして落ちたので、花が少ない。

唐衣_b0197486_8584619.jpg

お客がお茶を戴いている間も落ち着かず、次に何をするのだろうかと・・多分、建水を引くのかと思っている。覚えられない一番の原因かと思われる。手順を褒められるより、それは忘れて良いので所作をきちんと稽古しましょう。
唐衣_b0197486_925567.jpg

初炭の稽古予定が、胴炭が無く、後炭手前に変更。透木の稽古が出来て良かったです。
唐衣_b0197486_953372.jpg

貴人点前・・拝見に出す時帛紗に茶杓を載せるのを忘れました・・見ているようで私も見ていない。
反省
唐衣_b0197486_973677.jpg

濃茶・・「唐衣」でお茶戴きたいねの要望で
唐衣_b0197486_98429.jpg

炉の流し点・・今回は最初で最後・・次の炉迄覚えていて下さい。
唐衣_b0197486_9103243.jpg

濃茶戴いて無い方に
唐衣_b0197486_9115184.jpg

干菓子は最初の方達は頂き物、後の方は「貝」
唐衣_b0197486_9133186.jpg

道具の置き場所は「何目」で教える事が多いですが、教本は「定座」として示されている事が多いです。道具の大きさや点前の大柄な人小柄な人で動くからです。基準と言っても、じゃ水指の大きさに基本は?標準とする人の体躯は?なので、大凡でしか指導できない事もあります。例えば縁から16目に座る、内隅狙い・・と言うのは体躯に関係ないですね。

指導は難しい。
写真忘れた方済みません。客だけで帰られた方、お休みも。
生徒の一人が、ご両親が偶々親戚の結婚式で熊本へ出かけられて震災に遇い帰宅出来ないとの事。
交通機関が断絶されていますので、ご無事を祈るしかありません。・・今日(21日)くらいから少し動きが見えますね。
冷たいようですが、どうしようも無い事では「悩まない」。
自分で何とか努力すれば出来る事を悩む。
by higashinuma | 2016-04-21 08:34 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma