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つれづれ

28年9月21日 水曜日 曇り 25.1℃ 動いていないと寒い
漸く雨が上がった感じもしますが、夜には又降る予報で今週は天気が期待できない。

昨日の稽古の花をどうするか・・前日(月曜日)花屋に行ってみる。3日間市場が休みで、普段でも和の花が無いのに、竜胆位しか置いて無い。仕方なく帰って、葛を取りに行った。土手にひとところ花が咲いている処があるのは目にしていた。幸い空も明るく小降りになってきた。葛の咲いている処は藪地で雨が続いていたから、多分ぬかるみだろうと長靴を履いて、合羽を着て自転車で出かけた。途中で大雨になった。あの明るかった空は何なんだ!土砂降りの中葛の花を伐った。
で、夕方、何だか萎れて来ている。葛は水揚げの悪い花なのだ。切り口を叩けば良いらしい。叩くと言っても、どうすりゃ?一応、切り口をぐちゃぐちゃにやってみた。
当日朝(昨日)、花はバラバラに零れるし、色も汚い。葉は萎れている。が、今日は是しかない。教室には9時半には到着予定なので花屋も開いていない。
10時半頃に約束通り生徒が来られた。
掃除は済。湯を釜に入れる方法を教えて、掛軸の掛け方を指導。花を入れて貰う。あの萎れた葛を。
いつもは自分で全部やっているが、これらも教えなければ、育たない。早く(午前中)からの稽古はこういう処で生きて来る。
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生徒に入れて貰った。微妙に私の思っているのと違っていたので、帰ってから直したのが下の写真。
でも、葛も季節的にもう終わりの花だと思います。この時点ではほのかな良い香りがある。

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せっかくなので、茶筅荘の薄茶点前を指導する。後で思ったのですが、中置の稽古をしているので、中置で荘物の稽古でも良かったかも。この後の生徒は中置で茶筅荘薄茶の稽古をする。
実は濃茶が無かったので、買って自宅冷凍庫に入れてあったのを忘れていたので、濃茶は二人分位しかなかった。
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と言う事で茶筅荘薄茶
古い教本は茶筅荘については水指にご由緒がある場合とされています。でも、今は茶筅荘は例えば風炉先屏風もありですね。棗を戴く事もあると思うのです。薄茶用の茶碗も良く戴きます。それらの扱いも濃茶に準じて行えたら・・つまり、棗も清める前に定座に古帛紗を広げたり・・応用でそのようにすれば良いのかも・・
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昔、通っていた生徒が今は大学院が遠くなり通えなくなったが、今は夏休みで友達二人を連れて遊びに来ました。その友達はイギリス留学とかで、英語と中国語しか話しません。一人は厦門出身で現在も厦門に住んでいるとの事。先日の台風では山の陰の家なので被害は無かったそうですが、街の高層ビルは窓ガラスが割れたり相当被害がでたそうです。昔、旅行して綺麗な街に感動した事や大きな南補陀寺の見学、精進料理等を思い出した事でした。この街は高層ビルがピンクや黄色、青など凄いカラフルで中国じゃないような街の景観ですが、何処にも見たことが無くやっぱり中国なんだなと言う独特の雰囲気を持っています。
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普通に中置・・もうすぐ卒業で、進学か就職か迷っているようです。
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見ていて安心できる点前
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この人は茶筅荘薄茶・・やった事ないから嫌だと言っていたがそれだと進歩が無い。
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話乍ら点前は大変です。
他の人もそうですが、いろんな雑音が入りますが、惑わされない事。
釈迦は瞑想の時にいろんな邪心(外部の邪悪な物)が現れたそうですが、それを乗り越えたとされます。そこまでとは言いませんが、例えば、地震になった時でも、慌てず騒がず、今何をするかを冷静に判断する事。それが茶道点前にも必要です。・・・昔、レストランで食事中に大きな地震があって、隣で食事していた知らないカップルの女性がきぁ~と言って騒いだので「黙れ!」と怒鳴った。そして食べかけの料理皿をかばった事でした。上からゴミ埃が落ちてくるからです。何故かと言うと騒ぐと、他のお客も動揺し、パニックになるからです。

葛から話が逸れました。
中国の漢方薬で葛の根からの風邪薬、葛根湯は有名ですが、留学生は全員知らなかった。
雲南省では生で食べました。ほの甘く、芋を食べる様な感覚です。喉に良いからと言われました。
又、昔話ですが、北京には世界的に有名な漢方薬の店「同仁堂」があり、初めて行った時、「葛根湯」を買ったら店の人が笑っていた。何故笑うのか聞いたら「そんなもの日本でも買えるでしょう」との事だった。確か、どこかに未だ取ってある筈だが、葛の根を乾燥した木くずのような物で煎じて飲む物でした。
日本では葛湯があり、干菓子などもあり、美味しいです。あれは手間暇かけて作るので高いと言われています。中国ではそのような使い方は無いのかも知れません。

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主菓子は「こぼれ萩」これは、故登三子夫人お好みを真似てお願いしているお菓子ですが、今放送中の裏千家の番組の中では多分、雲平雪平で作ったようなお菓子「こぼれ萩」を戴いていました。

※お休みも写真撮り忘れもあり。台風直撃との事で早めに切り上げるが、台風は何処?の感じで無事に帰りました。
by higashinuma | 2016-09-21 14:01 | 茶道 | Comments(0)

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