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神無月

土曜稽古の今月は今日が最後。従って中置の扱いも来年10月までありません。

帰宅後、生徒の記録を見たら、中置の濃茶点前は二人だけだった。反省。
濃茶点前で、お茶は薄茶にでもして点前をして戴けば良かった。

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本当は今日から炉にする予定でした。
十二月に青年部茶会で点前をする生徒が居て、休みがちなので早めに稽古をつけたかった。
炉を開けてびっくり。ある筈の電熱器が外されている。

この場所を使用する時に炉を開けて、壊れているので事務所に言ってあった。
後日、修理しましたとの事。この修理は外しただけだったのだ。
(スポーツ施設が主体)で事務所にはお茶をする人がいないので、茶室の真ん中に大型テーブルが常時据えてあったり、茶室自体何年も使用されていなかったようで、畳を拭いた時は泥のようだった。(掃除屋は入っていて綺麗ですが、拭き掃除までしていない)また、掛軸もずっとそのままの様子で、壁に日やけと埃の跡が付いていた。それから約、半年。漸く畳も綺麗になりました。

で、軸は「関」を掛ける予定でしたが、「結果自然成」文浄和尚柿自画賛染筆の色紙に変更。
「一華五葉開」に続く語句。
花は「つわぶき」

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「石蕗」も種類が多いようです。この花は小ぶりですが、開花が始まったばかりで更に小さい。
案の定、我が家の坊主は「寂しい。コスモスにしたら」等と言う。

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寒くなってきたからと着物で見えました。やはり、この季節が一番着物が良いようです。
これより寒いと襟、袖口、裾周りが寒い。
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写真用に少し直したりするのですが、点前の流れでそのまま撮りました。この方は点前が決まってきています。このまま崩れないで欲しい。

12月の点前は「討ち入り(忠臣蔵)がテーマで槍の鞘建水と駅鈴を使うとの事で、運び点前で駅鈴は使わないと言ったのですが、趣向のようで、その扱いを稽古をする。
駅鈴は音が出ないように扱うのが良いのですが、鈴を鳴らすらしい。それは青年部の趣向。
楽しみな事でもあります。

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教室で撮るのを忘れ、残り物を自宅で撮影。
「錦秋」銘のお菓子。そぼろ部分が崩れていますが、見た目も味も美味。栗と三段になって、特に羊羹部に練り込まれた大納言の大粒が食感良く美味しかった。

茶杓ご銘は「紅葉狩り」「神無月」等が出された事でした。

by higashinuma | 2011-10-30 08:31 | 茶道 | Comments(0)

バンコク 2

バンコクの洪水はやはり首都の中心部も水害に襲われる予報。
50年前?の水害記録を観ましたが、どの顔もニコニコ明るいのが印象的でした。

私がバンコクに行き始めたきっかけは、定かではないが私の住む街でボランティアの外国人への日本語指導をした事に始まった気がします。
私の受け持ったクラスにタイ人が居て、その方の口利きで十数名のタイ人と仲良しになりました。
不思議な人種と言うと悪いイメージですが、良い方に不思議な人種です。
今の言葉ではポジティブと言うのでしょうか、底なしに明るい人達です。そんな彼らが私は大好きです。

ある時は庭でバーべキュウをし、牛モツの生サラダを食べ、超辛い!
またある時は多摩川の河原で持ち寄りパーティ。キャベツ一個を十字に切り、葉をむしってはポリポリ食べるのです。南瓜丸ごとのプリンを作って来た人もいた。

私がボランティアを辞めて全員日本語教室に来なくなったと聞いた。
今はこの当時の仲間であった一人がタイレストランを始め、週に一回は食べに行っている。

最初のタイ旅行はツアーでチェンマイ、スコータイ、アユタヤ、バンコク、マレーシア、シンガポールであった。添乗員付の旅行でリピーターも多かった。
歴史ある王宮や寺院、南国の景色、甘い辛い酸っぱいが混然とした料理。豊富な果物。そして何よりバイタリティ溢れる人々とそのスマイル。何でも有りの混沌とした街。どれもに魅了された。
唯一思い出す料理は魚の内臓だけを煮込んだ物。何も聞かなかったら全員美味しいと食べるであろう。事実美味しかったし、又食べたいと思う。そんなに巨大な魚が(川魚)生息すると言う事にも驚きでした。

それからは個人旅行を始めた。
東京で料理学校を開いている方の故郷、メ―ホーソンはミャンマーに近く首長族が住む。ゴールデントライアングルのメコンで接するラオスにも行く事が出来た。チェンライはお茶の木の大木。南下してプーケットではデカプリオの映画で舞台になったピーピー島にも行く事が出来た。
第二の故郷のごとく何度も行った事でした。
他の国に旅行した時のように強盗に遭うような事も無く過ごせた。

前ブログにタイで浸水に遭った事を書いていますが、ここのマーケットは旧国際空港ドンムアンに近く、現在空港は浸水のため閉鎖されたようです。
マーケットでの浸水はあっという間に洪水になりあっという間に水がひいたけれど、今回は11月末まで長引くとの報道もある。
王宮はチャオプラヤ川の近く。ここも浸水したようだ。ただし、王宮は高い塀に囲われているので内部は問題ないだろう。この近辺の官庁街、マハタート大学や国立美術館・・・どうしているだろうか?50年前?の写真ではこの辺りを船で移動していました。

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白い壁は王宮と王宮寺院を囲う壁。建物はワット(寺)プラケオ(エメラルド寺院)ネットより

オリエンタルやシャングリラホテルなど川沿いにあるけれど地盤が高かったような気がします。
ここよりやや川下にあるローカルデパートの辺りは浸水しているようです。

中心部とも言える場所の伊勢丹は今月は休館したとのニュース。
HISの現地報告に因ると、一部浸水しているがそんなに深刻なムードは感じられない。
膝まで水に浸かりながら尚も店を開いているなどそんなところが日本人には絶対あり得ないタイ人のネガティブなところ?だろうか。魅了されるところでもある。
みんなどうしているんだろう・・・・・。

by higashinuma | 2011-10-26 16:31 | 旅行 | Comments(0)

蓑虫花入

十月最後の火曜日教室。
籠花入の使用も今日が最後、荷物が多く、前回の稽古で家に置いてきた蓑虫花入をどうしても使いたかった。
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掛軸も今日で終わり、宿題の説明が楽しみでしたが、禅語の本には無かったと言われた。
ある方が「月は満ち欠けするから、女心は秋の空ですか?」
まぁ、そのような捉え方もあるでしょうが、月と言えば大方は満月を指します。
布袋さんが満月を指指していたり、池に映った満月を猿が取ろうと手を伸ばしている図があったり、道長は自分が満ちている事を歌にしたり、西行は満月の日に死にたいと言う。円相も満月を表わしています。この軸は其々が見て感じた通りで良いのでしょうと応えた事でした。
佐久の曹洞宗光徳禅寺大雲和尚染筆
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光徳寺入り口 ネットより

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「ほととぎす」と「野紺菊」
同じ取り合わせですが、昼稽古は上の写真。夜稽古は下の写真。
どちらも野紺菊の入れ方が今一。
野紺菊は道端で採りましたが、葉が微妙に傷んでいます。
他の畑で育てているのも、同じように傷んでいました。
野菊の仲間ですが、花の色と小ぶりな姿が野の秋を感じさせてくれ、好きな花の一つです。
ほととぎすは日本のものと台湾のものがあります。今多く咲いているのは日本のもので、花色が濃く沢山花を付けるので、台湾のそそとしている方がお茶に向いていると思います。

さて、蓑虫ですが、正直、私は自然の姿を見た事が無いです。社中に詳しい方が居て、この花入れそっくりと留学生に説明して戴きました。留学生の一人は子供の頃に見た事がありますとの事。
夜稽古の一人は去年秋に使用したのを覚えていてくれました。
私は稽古時代、師匠が稽古で使われた、軸、花、菓子等を書きこんでいますが、こうしてこの季節になったらどんなものを使用するというような事を自然に身につけて戴けたらと思います。

この花入れは五月には「粽」として使う事が出来ます。初風炉に出すかどうかは分からないけれど約半年の見納めです。こういう風に使うと間もない冬の季節がひしひしと感じられ、来月八日は炉開き予定で、お菓子屋に「猪子餅」を注文した事でした。

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主菓子は羊羹巻きの柿
柿を練りこんであるのか干柿の味と香りがします。

日曜日の茶会で呈された「柿」と作りは同じ。
で、参加したした人に言われましたが、亭主が香合は法隆寺古材でと言われた時に私がとっさに
「柿喰えば鐘がなるなり」ですねと言った事を覚えていて、「あぁ、鐘の音が聞こえます」と言えば良かったと言ったら分かりやすくて良かったと言われた。
正客はその席の代表で全部の客に亭主の思い入れを分かって戴くには、その席の顔ぶれを見て話す心がけも必要だと思った事でした。

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干菓子は和三盆。秋の風情がいっぱい。戴きものですが、和三盆は困った時の神頼み的なお菓子です。

いつもブログを見て戴きありがとうございます。
昨日は久しぶりに多数の方に来て戴いたようです。
感想或いは叱咤激励、コメントを書いて戴けたら嬉しいです。

by higashinuma | 2011-10-26 08:11 | 茶道 | Comments(0)

茶会

久々に茶会に行ってきました。
茶道具商の催しで東日本大震災慈善茶会の副題がある。
根津美術館の庭に点在する茶室を使用しての茶会で六席ある。
参会者はこの中から四席に入る事が出来、社中希望者五人で参加し、裏千家表千家其々二席に入れて戴いた。

天気予報では金曜日からこの日にかけて雨。しかし、日曜日出かける時には雨も上がり、日差しもあって蒸し暑い日となった。
この美術館の建て替え前は美術展も茶会も良く行ったけれど、随分久しぶりに出かけた事でした。

一席だけ茶室の都合で先着何名までとの記載があったので、開館十時に合わせて十五分前に着きたいとほぼ予定通りに着いたが、入館まで長蛇の列に並ぶ事になった。
早速、先に限定のある席に並んだが、入席まで約一時間は待つ事になった。四畳半の席で十八名位入っていたが、いつもの通り正客の座がなかなか決まらないようで、時間がかかるのであった。
我々は入席が最初であったので、時間の事も考えて仕方なく正客の席に着いた。
私は存じ上げない席主ですが、逆に亭主は私を知っていて裏千家のゼミでご一緒でしたと言われた。
後で娘さんが出られて、この方は先の店で良く話をしている方だった。
こういう事もあるのですね。

余談ですが、電車の中で見知らぬ方から丁寧に挨拶を受けた事があった。
どこかの茶会でご一緒だったらしい。こういうのは凄く困る。
今の茶の世界は圧倒的に女性が多く、男子は少ないので目に付くのであろう。失礼な事ですが、私からは、どの人もおばさんでしか無いのだけれど・・・・海外旅行でフランス人もアメリカ人も話をしないと分からないのと同じ事なんです。

この席の取り合わせは中置で大板扱い。侘び過ぎず華やか過ぎずこの季節と言うか、今日の日に相応しいと思った。
正客は薩摩焼の秋草絵。筒茶碗ですが、亭主の思い入れが深く随分と念入りなご説明でした。
お菓子は「柿」をリアルに表現した羊羹巻。笹屋製。
笹屋ホームページから
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中は白餡・・・実は笹屋はつい最近知った店です。これまでは多分聞き流していたと思うが、最近戴いて口どけが良く甘さも程良いので店の名前を聞いたのでした。それが、今日の菓子に出されました。
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備前花入に蔦の照葉と小浜菊?。青い花は不明。

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この席に並んでいる時に撮ったらしい社中の者の写真から。
水は高台の滝の処から筧で引いています。

次の席はここに並ぶ広間席で表千家の先生が懸釜。
この席も正客が決まらず、後から入席でしたが、席主の強引な勧めでやむなく正客に座る。
炉の前まじかで暑い。
炉開きの事で万事おめでたい取り合わせ。
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照葉に西王母。椿の開き具合がとても良い。こういう花を入れるのです。
花入は江戸時代表千家の宗匠。随分大きいので、広間のこの床にはぴったりです。

お菓子は虎屋きんとん
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写真は虎屋のホームページから
この席では特注との事で、写真よりずっと淡い色で餡は紅葉色で美しい。
やはり虎屋の菓子。店の名前から美味しいと感じると言う事もあるけれど、もし、聞いて無かったとしても美味しいだろう。餡もふぁっ、さらっとした感じでした。

次の席は表千家ですが、やはり広間席で竹台子に鳳凰風炉と富士釜を一つ置き。
裏千家で長板一つ置の点前はありますが台子ではありません。こういう違いは面白いと思いました。
今回はちょっと用で、全員席に着いてから入りましたので、正客は若く見える女性の方。全く話をされずに、亭主だけが道具の説明をされています。
全席先に会記を戴いているので、それでも良いのですが・・・・

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この席の対岸から観た初紅葉。白い障子がこの席です。

最後の席は無理にお願いした感じで、社中の五人だけの席。
実は先ほどの用と言うのは、この席の券を交換しに行っていたのでした。

今回の客の中にやはりゼミでご一緒だった方が息子さんをお連れしておられ、この席を薦めてくれたのでした。
四畳台目席で最初の席よりは狭いですが、五人だけの客で今回の茶会で一番幸せなひとときでした。
社中のひとりに勉強してみたらと正客を頼んだ事もあります。
この席は床に斎宮女御の和歌を掛けられ、取り合わせも雅なものでした。
お菓子も銘が菊襲(きくかさね)
お年を召した席主でしたが、名残の席ではなく、初めて席を持つので華やかにしたかったとお話になりました。
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糸すすき、菊、まゆみ

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斑鳩庵前の池に浮かぶ屋形船。
あるお寺の茶室には池を船で渡ると言う趣向があり、ふとそれを思い出した事でした。
今回の茶席はすべてが青畳でした。少し前にも美術館主催の茶会があったようで入れ替えたのでしょう。この時期は炉開きにあわせて畳替えをしますが清々しい気持ちでお茶を戴いた事でした。

社中の者はグループの茶会には出ていますが、今回は全く外の世界。
客ぶりを何気に見ていましたが、まだまだ勉強せねばならない課題が多く思われました。
天気にも恵まれて、思い思いの着物を着られ楽しんで戴けた事と思われます。

by higashinuma | 2011-10-24 18:25 | 茶道 | Comments(2)

ご銘 2

留学生と初心者の方が立礼の稽古を始めています。
風炉の柄杓の扱いは来週一回で終わりますので、11月からは、来週来られる予定の全くの初心者も含めて全員炉の柄杓に取りかかる予定でいます。

それで、道具の拝見も始めているのですが、留学生に茶杓のご銘も考えて来るように言ったところ、メモ用紙に沢山のご銘候補を書きとめて来た。主に二十四節季から今頃の季節の言葉を取り上げていた。やはり言って良かったと思った。
二十四節季は中国から伝わっていますが、今の中国では恐らく使われていないだろうと思う。
日本語を学ぶ彼女達には、こういう事でも日中に係わりがある事を少しでも伝えたい。

前回に続き短歌を取り上げるのならこの世界は言葉の宝庫。つまり、語彙が豊富。短歌に季語は無いので、季語を必要とする俳句の方がご銘を考えるには便利であろうが、ご銘は季節に捉われなくとも良い。
前回の子規からすれば思いつく言葉は「いたつき」・・蒲鉾は板に付いていますが、そのように寝たきりになる(病気)事を表現する。
「いちはやく牡丹の花は咲きにけりわがいたつきのいまだ癒えなくに」
別の意味では地に付くと言う内容もあり、芸が身に付く事(さまになる)も板に付くと言いますね。
貧弱そうな茶杓や逆に堂堂とした茶杓のご銘になりそうです。

茶杓に限らず茶入や茶碗、花入にもご銘はあります。
自分で大事にしている道具に愛称を付ける感じです。
今週、18日は茶入にご銘があると言ってそういえば我が家にも・・・と言う事で持参した。
小堀遠州はご銘を付ける天才。
和歌(古今集等の大和言葉で詠われた)から採られた歌も多くあります。
その中の一つ遠州七窯の高取の茶入に付けられた「秋の夜」の写しです。
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『伊勢物語』の「秋の夜の千夜を一夜になそらへて八千代し寝はや飽く時のあらむ」から採られています。
本歌(本物)は観た事が無いですが、これは姿の良い茶入で、流石に高取十三代八仙の造りで写しとせずに使用出来ます。
仕覆は「牡丹唐草金襴」と「荒磯緞子」

この頃の稽古で茶碗、茶入、茶杓の銘を聞くようにしていますので、一点前で三個の銘を用意せねばならず、大変そうです。いずれ取り合わせを考えての銘を稽古したいと考えています。
大寄茶会では亭主が応対して点前はコチコチになって黙々と手を動かしているのみ、何れこういう稽古は役に立つと私は思うのです。

by higashinuma | 2011-10-21 09:12 | 茶道 | Comments(0)

歌が出来ない・・

今日は寒かったですね。十一月半ばの気温とか。

短歌の原稿締め切りは22日。毎月、間に合わせで提出。毎日一首を作り、それを推敲して十首を提出するのが理想だけれど、未だ一度として完遂した事は無い。
なんてブログに書いてどうするんだろう・・・・。

「夏の空秋空となり本堂の廂に近く無患子(ムクロジ)太る」

昨日「歌集を見て、随分海外に行って居られるのね」と言われた。
「短歌の取材です」なんて応えはかなり気取った言い方。「あんた何者!」と、叱られそうです。
確かに行き詰まると気分転換に海外旅行にも出かけますが、ただの観光旅行なのです。

先にあげた歌は今月の提出の中の一首。
これは深大寺に行っての事です。我が家からは自転車で野川沿いに一時間もかからずに行かれます。
本堂の横に無患子の大木があり、沢山の実をつけています。前ブログ「水辺」での写真アップしています。
短歌には関係なく、気分転換に出かけます。「ゲゲゲの女房」で更に人気を増し、そんなに参道に店があるわけでもないけれど、深大寺そばを求めて、或いは裏にある神代植物園等の散策に日曜祭日は凄く混雑しています。

近くにこのような環境がある事はある意味幸せです。
野川も河川敷は自然が多く、細い流れながらも一級河川との事です。このまま溯り源流とされる国分寺迄行った事がありますが(理由はあいつの自転車を取りに学芸大学に行った)なかなか良いサイクリングであった。ところどころ美術館や天文台、都立野川公園、調布飛行場等々見どころも多い。
下流では二子玉川近くで多摩川に合流しているが、こちらも次太夫掘等自然公園がある。また、この川から少し外れると、畑があったりするので、気分転換にはとても良い処だ。
これだけの条件が整っていながら歌が出来ない。

一日家に籠っていては頭がすぐにボウとしてしまう。
正岡子規は脊髄カリエスの病床から名歌を生み出し、アララギ派の基を築いたとされる。

「甕にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」

子規の代表歌の一つとされるこの歌も病床からの詠まれたとされる。
テレビドラマになった「坂の上の雲」を観ていると、子規の様子が痛いほど分かる。
果たして、私にはこのような芸当が出来るであろうか。
何をやっても中途半端から、広く浅くから、ちょっとずつ改善しよう。

今朝、上の記事を書いていましたが、夕方「坂の上の雲」放映していました。
子規の背中の病根も画像が出てました。脊髄に結核菌が付いて骨が腐敗してゆく病気です。腐敗した膿が皮膚を破って背中(腰)から出てくるのです。根岸の家で妹が手当しますが、痛ましい限りでした。

実は私も同じ病気を患っていました。六歳位の頃です。子規のように皮膚が破れる前に治療しているのですが、膿は太股の内側から注射器で取り除いたように記憶しています。だから子規みたいに苦しい思いは無かったですが、外に遊びに出る事もありませんでした。
今のように自然体で暮らせる事が、医師も奇跡のように言っていたようです。
子規とは時代も変わり、結核の投薬も格段の進歩があったのも幸いでした。
この事は、詳細は無いですが、第一歌集あとがきにも書いています。

根岸の家は今も保存されていて、付近には江戸時代からの豆腐料理屋「笹の雪」や書道美術館、少し離れますが朝倉彫塑館、羽二重団子屋等々あり下町の散策をお勧めします。

by higashinuma | 2011-10-19 20:46 | 短歌 | Comments(0)

野の花 2

今日の稽古も意外と花が多くあったので、有馬篭に入れてみた。
この時期だと蓑虫篭も良いのだけれど、何種類も入れると煩くなるようだ。前日に出してみたが、出かけるときにやっぱり向かないと思い置いて行った。

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この軸も来週で終わり。何故か月が侘びしいと思うような季節になってきました。
この書体は王義之から連綿と続く○○流と言う書流の字との事。
中国も日本も、弘法大師、嵯峨天皇・・・小野道風・・・等の歴史に名を残す書家の流れをくむ一人との事。(他の軸の中に系図があり何れまた)
書はどちらかと言うと先月使った円覚寺朝比奈別峯老師のような端正な字が私は好きなのですが。

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「はぜ蘭、ほととぎす、秋海棠、下野、野菊」左回り順
はぜ蘭は10年位前から?路端に増え始めた外来種と思います。夕方から赤紫の綺麗な花が咲きます。
赤い色は実です。昔、今みたいに多く無かった頃に「伊勢花火」と教わり、その花は別にありますが夕方から夜に咲くし、その名前の方が優雅に思えるのです。前ブログにも記載あり。花もちが良く、土曜日教室で使ったものです。
秋海棠は今回、花の終えた実?も付いているのを採ってきました。私は初めて観ましたが10月にしか使えない花の姿です。
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この写真はネットで戴きました。別名「瓔珞草」とも言いますが、成程と思う花姿です。
瓔珞とは観音様の胸飾りのようなものを言います。もともとここからきていると思いますが。

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夜稽古の主菓子「さざんか」銘。武蔵野製菓。小売りはしていません。
お菓子の下の紙は外すのですが、懐紙に浸透するため稽古なのでこのまま。
因みに社中では使用後の茶杓は懐紙で拭いてから帛紗で清めています。これも稽古だからです。

茶を漉す場所に包装紙を敷いて畳が汚れないようにしていますが、随分年季が入っています。取り替えても良いのだけれど、使えるものは徹底して使いこなすが、私流。この紙取り替えて捨てても、喜ぶのは紙屋だけの事などと考えているのです。逆にこの紙は大事にされて喜んでいるとも。
師匠も道具をしまう時の紐がボロボロになるまで、使っていた。取り換えれば何と言う事は無いんですけどね・・・とか言いながら。確かに戴き物の包装紙や紐はふんだんにありながら。
昔、師匠の処ではティッシュは二枚重ねを剥がして一枚で使用していました。今では生徒はティッシュをあっという間に使いきっています。
もうひとつ、茶巾の破れたものは何枚かを縫い合わせて茶碗洗いにしています。
使った茶碗、特に濃茶の茶碗は綺麗に洗った後に拭かないと、布巾が直ぐ緑色になります。毎回、帰宅後は漂白剤に浸し、翌日洗っていますが、布巾も茶巾も漂白剤ですぐボロボロになってしまいます。先生によっては煮出し洗いとか、重曹で洗うようですが、同じ事。
茶巾と心は新しきが良いと利休は言われますが、稽古ではそうも言ってられません。
使い捨て時代。捨てないと物流が悪い等々。
物を丁寧に扱う、大切にする、古い先生としかこんな話は出来ない時代なんでしょうか。

まぁ、愚痴みたいになりましたが、こんな話が出るのも「名残」の稽古だから?
侘びしさを思う季節になりました。

今日は初心者は立礼稽古。その後は五行棚を使って、薄茶と濃茶を稽古しました。
一週間の太陽と月を除いたのが五行。これで全宇宙を表わしています。つまり五行の思想です。
中国の思想ですが、中国では日本のように曜日を月曜日火曜日とかは呼びません。星期一、星期二・・・と言います。昔からそうなのかどうかは分かりませんが古代は太陽と星、月で観ていたのでこの言い方も合っているように思われる。英語圏やその他の国で、どのようにして決められたかを知るのも興味ある事です。
五行は色や方角も決まっています。八卦等も合わせて稽古の時に話してみたいと思います。

by higashinuma | 2011-10-19 08:53 | 茶道 | Comments(0)

教える立場

稽古の前には「花」「お菓子」を調える。
当然の事だけれど、稽古に伺っている間はこの事があまり分かって無かった。

今、立場が替り、例えば来月の炉開きのお菓子の手配や、初釜の催しの事を考えている。
花は間近にならないと分からないけれど、茶会の時等は和の花専門店に注文する。

炉開きの菓子で先日、この教室で二回経験した生徒が「お汁粉か猪子餅か楽しみ」と言われた。
行事の物として、しっかり頭に入っている事が私としては嬉しかった。
さて、今年はどうしようか迷う。「お汁粉」は鍋から汁粉椀、銘々盆まで持って行かねば・・・懐中汁粉ではちょっとと言うかかなり手抜きになるし・・・・。

もっと近いところで明日の稽古は何をしようかが毎回気になる。小習い十六カ条が未だ未だすすんでいないし、中置は今月で終わりだし、五行棚の点前もしたいし・・・頭の中をぐるぐる回る。
先週土曜日は中置で荘物点前をした。点前としてはあるが、私の稽古時代はそのような取り組みは無かったけれど、早々に進めないと、いつまで待っても次の許状が戴けないとなる。焦ってする事ではないものの、生徒にしてはそれが励みとなろう。
少なくとも宗家での目安(中級なら中級何年後に許状の申請が出来る)には合わせたい。
それにしても覚える事(教える事)が多すぎる。

稽古の初めの挨拶等は時間の事もあって省略していたし、そのような事を教えては居なかったが、生徒から自発的に初めと終わりの挨拶をして下さるようになってきた。
お茶が少しは身についてきたのかなと嬉しいかぎり。
そのようにして、徐々に覚えて戴くのが一番理想だと思う。

月謝は折り目の無い札を使いますよとこれだけは言った。しかし、今の時代は新券に換えるのにも手数料が要るようだし、勤めがあればなかなか難しいであろうと、私の月謝には大丈夫ですと言ってある。が、今は殆ど新券で戴いている。
要は心がけの問題で、これはお茶を習う上でとても大切な事だと思う。

ある店では一万円のお釣りに必ず新券の千円札をくれる。いつも凄いなぁと思う。新券が足りない時もありますがと言われるがこういう何気ない心がけが店の繁盛に繋がっていると思う。店員は全員、裏千家か表千家のどちらかを習っているとの事。応対もなかなかのものだ。

多少無理しても自分で出来る範囲の事はしたいと思う。
お茶に関係無い人に「お茶の時は自己虫になるでしょう」と言われ、ドキっとした。
自分では「お客様(生徒)は神様です」のつもりでしたが。
何もかもが常軌を外し始めている時代、全く昔の通りと言う訳にはゆかないが、何故利休時代から今日まで続いてるかの真意を少しでも掘り下げて、次に伝えて行けたらと思う。

by higashinuma | 2011-10-17 22:31 | 茶道 | Comments(2)

野の花

10月も半ばとなりました。昨夜から凄い雨。
稽古は午後からですが、10時半には家を出ないと間に合わない。
出かける少し前にも風雨が出かけるのを躊躇わせる。

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そんなわけで、一度入れた掛軸を取りだした。荷物が多いし、雨に濡れるのが懸念されたからだ。
今回は教室の常什を使用した。

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篭花入は今月で終わりなので、野の花五種を入れる。
「はぜ蘭、いたどり、水引草、しもつけ、野菊」
「しもつけ」は返り花で、葉もみずみずしい。「はぜ蘭」は最近とみに増えている外来種。イグアスの滝を観に直ぐ上の兄と一緒に行った。滝の周囲にはこの花が芝生のように広がっていた。兄は彼の地で三年前に他界している。少ない思い出の一こま。
赤は実で花は夕方から咲きます。
「いたどり」も良くみると茎の赤いのも白い花も風情がある。多摩川土手に残る在来種。
土手、河原には葛と背高泡立草、薄、蓬が勢力争いをしている。それらの陰にはいたどりや在来種、繁殖を待つ外来種がはびこる。東京都管理の土手であるが、良く草刈りをしていて、在来種の弱い草草は消えてしまうようだ。
街路樹も自然に芽生えた私には貴重な草花も手入れが入って消えてしまう。

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今日は荘物点前。簡単な茶筅荘と薄茶茶筅荘は終えているので、次に簡単な茶杓荘を指導する。
中置きでの荘物もある意味面白いと思いました。
「結婚の折に先生に戴いた円能斉ご銘の[夕暮れ]でございます」
何!・・・・先生から円能斉の茶杓を戴いた?・・・私ならそんな高価な茶杓上げられません。
大笑いした事でした。それにご銘ももし、結婚のお祝いなら「夕暮れ」なんて変です。
お稽古だから、すらすら会話が出来た事や円能斉が十三代宗匠を覚えただけでも誉めてあげましょう。

お菓子は「栗お萩」意外と美味しい。戴き物の「信玄餅」「和三盆」

by higashinuma | 2011-10-16 11:46 | 茶道 | Comments(0)

バンコク

タイの洪水が大変な事になってますね。
首都バンコクも今週には洪水になる報道に心配しています。

昨夜は見知った王宮へ行くチャオプラヤエキスプレスの桟橋ターチャンが大人の太股辺りまで水に浸かっている速報でした。対岸の暁の寺のライトアップが痛々しかった。
バンコクは勿論、近郊の都市も水路が大変多く造られて東洋のベニスと言われる。バンコクの運河は殆ど利用した事はないが、この運河もエキスプレス?が走り、あるホテルのレストランでの朝食時にサラリーマンが多く移動するのを見ている。え!こんな処にもと言う感じがある。

バンコクの中心部を流れるチャオプラヤメナムは船で移動(チャオプラヤエキスプレス)するのにとても便利で、蒸し暑いバンコクの中でも爽快に過ごせるし、渋滞にも遭わないので良く利用した。
川岸には巨大な青果市場、花市場等があり、水上生活者も少なくないし、世界ランキングいつもトップのオリエンタルホテルやシャングリラホテルを初め高級ホテルが並ぶ。
先の桟橋の状況からオリエンタルホテルも水浸間近だろうし、シャングリラホテルのホテル棟は少し高台になっているものの、川辺のタイレストランは恐らく水害に犯されているだろうと心配する。ここは、プライベートレッスンでタイ料理を習った処だ。
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いつもチャオプラヤエキスプレスに乗る桟橋タクシンからオリエンタルホテルの方向(上流)を望む。
ここの桟橋はBTSと連絡があり、市内移動はとても便利です。
エキスプレスのチケット売り場に女子高生のバイトが居て、英語が出来るので、何処に行くのに何処で下りるか教えてもらったりしているうちに仲良くなった。向こうも顔を覚えていてくれて、行くと満面の笑顔で挨拶してくれる。彼女は高校を卒業して、この会社に就職し、今はチケット売り場を離れたけれど、偶に顔を見ると走って寄って来てくれる。お互いに「元気?」位しか話さないけれど、今はどうしている事だろう。
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水上生活者の家。完全に水上とは言い難いがチャオプラヤメナムの畔に建つ。白い壁の下側の黒い色部分までは水没するのか・・・今はこれより更に上まで水が上がっている様子。


バンコクの繁華街エラワン寺院のある免税店の広場で、昔、龍の舞を披露した事があった。長い竹竿を登って少年が玉を操り、龍が竹竿を登るのも見事であった。このグループはバンコク郊外の中国系の人が多く住むナコンサワンの街から来ている事を知った。玉を操る少年は高校生で演技後暫く話した事があった。お祭りの龍の舞が有名だそうだ。
ニュースによると、この街は完全に水没したようだ。この街はチャオプラヤ本流と他の川が合流する地なのだ。
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この写真は地元での祭りの様子。
先の高校生はまるで猿のように長い棹の上で玉を扱うのでした。それだけでなく、その上に乗せたまま棹を振るのです。曲芸ですね。観ていてもはらはらどきどきです。

五年前位になるだろうか?北部の方でも洪水があった。翌年、そこを観光で訪れたが、博物館の壁にここまで水が上がったという痕跡があった。大人のへその辺りまであった。しかし、普通に博物館をオープンさせていた。

余談ですが、ニュースキャスターの誰かが言っていたが、日本産業界の空洞化の現実を今回のタイの洪水で知ったと言う。確かに大企業の海外進出は色々な面で問題があるのだろう。

アユタヤは古い街で観光(王宮寺院と避暑地の宮殿、山田長政の日本人街)で有名な処ですが、工業団地等は今まで見た事が無かった。
宮殿には「王様と私」で有名になったイギリス人の教師が住んだ家も残されている。
詳細な水害情報は無いが心配している。
しかし、タイ人は明るくバイタリティ。復興は早いであろうし、それを期待している。

by higashinuma | 2011-10-15 09:24 | 旅行 | Comments(0)