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つれづれ

徳川美術館の記

令和7年11月8日 土曜日 晴れから曇り

茶席を終え点心を戴いた後は美術館を見学
結果から言うと東博に行ったような気分かな。創設90周年と言う事で、全部見せますとの案内があった。
前期(春)には国宝初音の調度を全部展示したようです。今期(秋)は刀剣や茶道具、能衣装、家康が着用した衣類それに加え図書類(蓬左文庫)も公開している。来期(今月から)源氏物語を全て公開とか。
主な物をピックアップ

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古銅砧形花入銘「杵のをれ」・・尾張家初代義直の正室春姫の父浅野幸長(1576~1613)の遺物として家康に進上されたもの
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古芦屋姥口霰釜・・底部は修理されている。もとは平釜。秀吉・織部等の手をわたり、家康の所用となる。山上宗二記に記されている中で唯一伝存する釜。
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重要文化財唐物茶壷銘「松花」・・茶会記や軍記で最も頻繁に登場する名物茶壷。安土城天守の完成時に唐物茶壷「金花」と共に信長に贈られた。嫡男信忠に譲られたため本能寺の変を免れ、秀吉の所持になる。茶を詰めた口紙で封されているため、中に茶が入っている。
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唐物茶壷銘「金花」
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唐物文琳茶入銘「苫屋」・・遠州が定家の和歌より名付けたとされる。
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利休茶杓・・後世に銘「虫喰」と言われた
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利休茶杓・・宗旦の追筒が添う
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重要文化財白天目・・国焼。武野紹鴎所持と伝える。名物記に載る茶碗
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青磁香炉銘「千鳥」・・家康の所持。伝来は不明
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将軍お成り時の鞘の間再現・・表千家?・・裏千家で茶筅を写真の様に入れる点前は無い。
袋棚・青磁八卦文水指・古芦屋八景釜・唐物茄子茶入銘「茜屋」大名物・灰被天目・黒漆天目台(尼崎台)大名物
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重要文化財伝藤原行成書「重之集」・・三十六歌仙の一人源重之の家集
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重要文化財藤原定家書「安元御賀記」・・後白河法皇の50歳の御賀の様子を書き記した日記を定家が写本した。冷泉家伝来を家康が所用
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重要文化財伝牧谿筆「柳燕図」・・5代将軍綱吉が尾張家江戸麹町屋敷に御成りの時に2代光友が拝領。
※説明文は展示品の解説を参考にしました。

家康着用の衣類や能衣装等は撮らなかった。家康着用の衣服は全て「辻が花染」なのが興味を惹く。
他に室礼で仏間があり、花が見事な造花でした。韓国の宮廷(朝鮮王朝)では枯れるのを忌み嫌い全て造花を使ったと聞いていたので、こちらもそうなのか知りたかった。機会があれば美術館学芸員に聞いてみたいと思う。


# by higashinuma | 2025-11-08 17:38 | 所感 | Comments(2)

11月火曜日稽古一回目

令和7年11月6日 木曜日 曇り午前中小雨が降っていた

健太の8種混合ワクチンの時季が来て、今月末にホテルに預けるため、若に早くやってくれと言われている。狂犬病予防接種とワクチン接種の証明書をホテル側に見せる必要があるからだ。
今日、動物病院へ都合を聞きに行ったら、今日の午前中が良いと言われ、直ぐに連れて行く。「健太、綺麗綺麗に行くよ」健太は察しているみたいで、グズグズする。
病院の前まで来て、行きたくないと足を突っぱって動かない。通りすがりのおっさんが「力強いでしょう。ビーグルは」
何とか宥めてと言うか引っ張っていると虐待しているようにも見える。漸く諦めがついたように病院へ入る。
シャンプーしてから注射と言う事で時間を見て迎えに行く。
シャンプー代4500円、ワクチン接種8000円、フィラリア予防薬、蚤・ダニ予防薬二種で4000円都合16500円+消費税で合計18500円

11月7日追記(11月4日稽古より)
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軸は「関」佐久光徳禅師 宇佐美正章老師染筆
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花:ハナミズキ照葉にホトトギスを添えて備前耳付花入に入れる・・白い菊が良かったがホトトギスを採ってきてくれたので。
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濃茶点前・・茶道口は濃茶・薄茶とも炉では閉めるのですが換気の為に開けている。
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お菓子は「猪子餅」末広庵製
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ブレた写真になりました
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濃茶点前
お菓子は点前の方のお土産で「ご黒うさん」小田原菜の花製・・真っ黒い饅頭ですが美味しかった。

炉開きに何故猪子餅を戴くか・・質問して見ました・・火伏のため・・これでは未だ正解ではありません。

愛宕神社の祭神は多くの場合、迦具土命(カグツチノミコト)や伊邪那美命(イザナミノミコト)である。記紀神話によれば、カグツチはイザナミとイザナギとの間に生まれた「火の神」(火産霊)であり、生まれた時に母親であるイザナミを焼死させてしまったとされる。この故に「仇子」(あたご)と呼称され、それが「愛宕」の語源となったという説がある(本居宣長『古事記伝』)・・消防大学山崎校長「火伏せの神愛宕の由来より抜粋」

愛宕の神の使いは猪です。 
一方、無病息災・子孫繁栄については、私の過去Blog2014年8月22日宮中の行事3に書いていますのでご覧いただければと思います。

自分としては、火伏せより寧ろ宮中の行事が主ではないかと思うのです。茶道では玄猪包香合(仁清)や玄猪臼水指(一燈好)を使ったりします。いずれも江戸時代に造られています。


# by higashinuma | 2025-11-06 16:59 | 茶道 | Comments(0)

徳川美術館の記

令和7年11月4日 火曜日 晴れ 昨日は綺麗な青空だった事もあり、放射冷却で冷たく寒い朝です。

昨日はあの寒い風の中、若が健太を深大寺に連れて行くと言うので付き合う・・別に書く予定

10月26日 日曜日 今回の名古屋行き目的の徳川美術館90周年記念茶会に行く。この茶会は10月12日~11月3日までに各流派が9日間釜をかける。
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ホテルの朝飯ビュッフェより・・いつもパンですが、ひつまぶしがあったのでご飯にする。鰻は探したが味は間違いなくひつまぶし。名古屋味噌の味噌汁。スモークサーモン、鯖焼、出し巻き卵、小鉢は冬瓜の煮物。未だ色々あったけれど・・
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次に珈琲とフルーツ、ヨーグルト、オレンジジュース。

朝から雨(昨夜から雨)結構激しく降っている。JRで行くと降りた駅から10分位歩く。
この雨で、スーツケースを引っ張って歩くのもなぁ・・ホテルからタクシーで行く。美術館の門から本館入口までも少し歩く。運転手は気を利かせたつもりらしいが、駐車場で降ろしてくれた。が、とんでもない場所だった。本館に行くには一度階段を降りて(水溜まり)又上がる。傘さしてはちょっとイラつく。
開場まで30分位早く着くも、50人位並んで居る。ここも階段を昇るが屋根があるだけ助かる。
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おや!着物で並んで居る中に見てしまった。ヒール履いている。雨だから?スーツケースに草履入れるのを忘れたそうです。けど、似合っている。

係りの人が早く開けてくれた。茶席の入場は2席目の濃茶でした。美術館の展示は一部を除いて写真可ですが、茶席では一切禁止と言われた。茶席が一番撮りたいのに。やがて席(餘芳軒)に案内された。
濃茶席の床は大名物「洞庭秋月図:伝牧谿筆」花入「砧青磁浮牡丹」に白秋明菊を入れてあった。席主は白秋明菊が花入に負けない。どんな花入れでも合うと言われた。確かに。
点前道具は重要文化財純金皆具:台子から風炉釜水指等々全て純金製。三代将軍家光の長女千代姫が尾張二代光友に嫁ぐ時の婚礼調度の一つ。台子は柱が弱くなり、天板に耐えられないため使用せず、真塗台子でした。風炉の炭も少なく入れているようです。
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黄金茶会の写真より
純金皆具の一つ天目と天目台は使わず、正客は禾目天目、次客は高麗雲鶴茶碗。
お菓子は銘々皿に「菊の露:両口屋是清製」銘々皿は幸兵衛窯製でお土産です。
お茶が美味しかった。「松柏園詰:蓬左の昔」連客は二人でおもあいでした。コロナ以降初めての体験です。
点心席にこのお茶の見本があり、40g1万円以上の値札。美味しい訳です。

副席(薄茶席)は山の茶屋でした。最初から炉ですと聞いていた。会記には炉縁菊桐蒔絵とあったが、木地の鉈切り風な炉縁でした。
床は光友公染筆の一行「好事不如無」堂々とした筆でした。花は槌形三嶋牡丹紋にベリー?の紅葉が素晴らしく、造花?と疑った。西王母椿も程よく暫く見とれた事でした。釜は亀甲口で大西浄寿造表千家11代碌々斎箱書。水指は備前火襷、棗:松梅蒔絵、茶杓尾張3代綱誠削り、茶碗は重要美術品の紅安南草花文裏千家11代玄々斎箱書。数茶碗はこの茶碗の写しと小菊の絵の茶碗を交互に使われました。お茶:「笹の白銘松柏園詰」。お菓子は芳光製(わらび餅の名店)の干菓子でしたが何だったか忘れた。

茶席が済んで点心席へ
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席に案内されてから随分待たされた・・後から来た人に先に出している。
写真右赤飯が程よく美味しい。その下煮物椀は松茸一本・蟹・百合根真蒸・人参・結び三つ葉・松葉柚子、向付:鯛昆布〆・いくら・菊加減酢、大徳寺:紅白蒲鉾・出し巻き卵・銀だら西京焼き・鰻八幡巻・茗荷甘酢・銀杏・むかご・白瓜奈良漬け、法蓮草松の実和え、車海老・湯葉・南京・舞茸・茄子・きぬさや・紅葉麩
見た目も良く美味しかった。
・・宝善亭謹製とあるので、此処で(美術館)料理している。・・7千坪の徳川園(日本庭園)にあり、美術館75周年記念を機に日本料理を始める。

この後に美術館を見学する。美術館展示品は別途記載


# by higashinuma | 2025-11-04 09:31 | 所感 | Comments(2)

徳川美術館お茶会前夜祭の記

令和7年11月2日 日曜日 晴れ 雲が多い

10月25日の晩飯は明日の茶会の席主夫妻を囲んでの懇親会
ホテルでの飲食です。
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食べている途中で写真撮り忘れた・・今回はメニューが置いて無くて、ウェイトレスが説明してくれるが全て頭の中を通過した。
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ハマチと鰹刺身。山葵を小鉢に入れているのが洒落ている。初めての体験かも。
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今回の中で一番美味しくない。
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焼魚
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名古屋の酒蔵と聞いた・・期待したほどでは無かった
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ステーキ・・松坂牛?
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きし麺と聞いたような・・素麺?今回の料理で一番おいしかった
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ケーキと珈琲
ビール、ワイン赤・白、日本酒、ウーロン茶豊富にありました。

隣席の方は京都からの御婦人。話題が豊富でお喋りが途切れなかった。その方は飲めないと言いながら、ビールの乾杯からワイン、日本酒何でもグイグイ。
料理の写真撮っていると「何で?」と聞かれる。・・「自分が何を食べているか分かるように記録している」そう言うと直ぐ「何処か悪いの?」「頭悪いから直ぐ忘れる」から。
実を言うと、先日、内科の先生に「昨晩何を食べました?」と聞かれた。きっと昔の自分は忘れているが即座に応えられた。こうして留めているからだと思う。


# by higashinuma | 2025-11-02 17:28 | 所感 | Comments(2)

おかげ横丁の記

令和7年11月1日 土曜日 晴れ 3時頃から青空が広がり、健太の散歩に出ていたが、汗ばんできて上着を脱ぐ。

伊勢神宮にお参りの後、宇治橋の鳥居を抜けた辺りから、太鼓と鐘の音が聞こえた。音のする方へ向かう。つまり、おはらい町通り。大勢の人が大太鼓を引いて、太鼓隊、鐘叩く人、腰に結わえた小太鼓隊、笛隊が賑やか。伊勢神宮とどういう関係なのか、隊の一人に聞いてみる。意外な応えが返る。伊勢神宮には全く関係なく、全国の神社仏閣を回ってやっているとの事。
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法被の「高虎」から調べると、津の太鼓集団で藤堂高虎を忍んでの名前であった。結構、名の知れた太鼓集団でした。
太鼓祭りみたいなイベントがあったようです。
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赤福本店。歴史を感じる重厚な店舗・・ここで食べたいと思ったが、行列つくっていたし、昼飯が食べすぎ位なので、寄らず。
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昔からの店が並ぶ。太鼓の行列もあったが、この賑わい。
中にスヌーピーを専門に売っている店があり、店頭で売っているタイ焼きならぬスヌーピー焼が美味しそうで、お土産と思ったが、賞味期限短く、店の中にある、スヌーピーを焼き印したどら焼きを買う。・・撮ったつもりは無かった(昔の面影を撮ったつもり)が上の写真良く観たら右の屋根にスヌーピーマーク発見。
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我が家のスヌーピー
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伊勢の茶業も全国3番目とか・・それにしてもあまり売って無い。ドライブインで見つけた貴重な一本。確か170円。美味しかった。

この日の夜はお茶関係の恒例の懇親会・・同じホテルなので楽・・着替えて出席。全国から来ているのでにぎにぎしい。

パーティーのご馳走は明日にでも





# by higashinuma | 2025-11-01 22:23 | 所感 | Comments(4)

茶道をとおして日々の流れをつづる