人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

つれづれ

槿と椿

茶席の花の代表として炉の時期は「椿」風炉の時期は「槿」が上げられます。
槿と椿_b0197486_1533459.jpg
今年8月31日の花
槿と椿_b0197486_15413556.jpg
今年4月13日の花

上は底紅槿、下は「折鶴」と言う銘がある椿。
我家には「曙」と言う銘の槿と椿があります。
槿と椿_b0197486_1547692.jpg

上の写真は槿の曙次の写真は曙椿。何処と無く似通っていませんか?
槿と椿_b0197486_22113490.jpg

代表的な銘の椿で大輪の花を咲かせます。家元の初釜本席にはこの椿と鶯神楽が茶花になります。
枕草子の「春は曙」からの事でしょうか・・・

「折鶴」の椿は正月に重宝します。銘もそうですが、姿がとても良い侘び介系統の椿です。この銘も花を見ればなるほどと感心します。

椿は鳥が花を啄ばむものと、寄せ付けないものがあるようで、「折鶴」が開花すると「ひよどり」が啄ばみにきます。
早朝にとても良い声で鳴くので、その点では良いのですが、椿のはなびらを食い散らかし、それも一花だけではなく、あちこちの花を食べるのです。
近所には沢山の椿がありますので、なんで家の椿を食べに来るのと嘆いたものでした。そして、大きなビニールで覆いをした。家のものは食べさせればとか鳥の鳴き声が聞けないとか色々言う。
稽古にあてにしていた椿が翌朝無残な姿に唖然としたものだ。我家の他の椿には目も呉れないのである。

一方、槿も虫に食われて、葉も花も使えなくなる事があった。殺虫剤をかけても一向におさまらなかったが、ある日これは「なめくじ」の仕業である事が分かった。
夜になると木に登ってきて貪り食うのだ。照明を付けて、箸で一匹一匹取ったがおさまる気配は無い。
園芸店で、ナメクジ殺虫剤をかけて漸くおさまったのだった。これが判るまでに二年かかった。
by higashinuma | 2010-11-07 15:31 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma