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つれづれ

お菓子

初心者教室は11月の最終日。早くも二ヶ月を経過し、風炉運び点前を稽古しています。
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床は「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」染筆は藤田寛道<寛道 宗信 1926~1985>
大徳寺雲林院のご住職で昭和60年に60歳で遷化されました。

私はこの禅語が好きで、デパートの茶道具売場で衝動買いをした事を覚えています。
恐らく、昭和49年に住職となられて昭和55年より雲林院の修復に取り組まれておられるので、
それ以後の56、7年頃の購入と思われます。と、すると約30年にはなります。

「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」を平たく言えば、良く乞食を3日したら止められなくなると
言われますが自分の心に何も無ければ本当に自由になれると言う事かと解釈しています。

ブランドの物を持ちたいのは何故?ある人は品質が良いからと、しかし、その事も含めて
大抵の人は人に見てもらうためでは無いのでしょうか。
このように書く自分もその中の一人かも知れません。
皆さんの思うところを聞いてみたいです。
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花は「野路菊と丸葉万作」
この葉を見つけて、枝を選んでいたら、80か90才位の品の良いご婦人が、近くでじっと
見つめていました。
他人の家では無い場所なので、何か言われる筈はありませんが、寄って来て
「お早うございます」と丁寧に挨拶されました。簡単に返事してその場は過ぎましたが、
あれは何だったのだろうと不思議な気持ちが今も続いています。
若しかして誰かと間違えておられたとか。
しかし、都会で最近ではめったにありませんが、朝はこうして挨拶を交わしたものだと
忘れていた事を思い出させてくれました。
花を持って教室に通うのは至難の業です。土曜日と雖も、早朝の電車は意外と混雑しています。
仕方なく、葉をボンドで止めてあるのです。京都の茶花専門の花屋で通販の店がありますが、
こういう照葉も扱っていてボンドで留めて発送すると聞いていたからです。
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菓子は徳島の茜庵から取寄せた「淡柚」
見た目「はなびら餅」ですが、中の餡は味噌餡に柚子を混ぜたという濃い緑色の餡でした。
楊枝で切って召し上がって下さいと言ったところ、四苦八苦されている方がおられました。
取箸の黒文字で持ち上げようとしたら、タラ~としそうな羽二重餅でしたが、割と腰があり、
切れにくかったようです。緑色の餡色以外は茶味のあるお菓子でした。裏千家関係の
ムック和菓子等の本に紹介されています。

あと、一ヶ月程で「はなびら餅」の季節です。この店の「はなびら餅」は牛蒡の他に
人参も入るようです。
宮尾登美子「東福門院和子の涙」には徳川二代将軍秀忠の娘が後水尾天皇に嫁がれ、
その生涯が描かれています。この中に宮中の正月の話もあり興味深いものでしたが、
「はなびら餅」の元となった「菱はなびら餅」は人参と大根も入るようで、固くなった
この餅を焼いて、味噌が流れ出してくると言う箇所もありました。
この時期にもう一度書きたいと思いますが、今は何処の菓子屋に頼もうか思案中です。
by higashinuma | 2010-11-28 22:19 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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