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つれづれ

忘れられない思い出

忘れられない旅行の思い出が何件かある。その内の嫌な思い出を書いてみたい。
普通、嫌な事があってもいつか忘れるものだが、いつまでも残っているというのは既にこれは単なる思い出であり、その場で起こった嫌な内容については風化されているのかも知れない。

フィリピン編
マニラは怖い!ガイドに「絶対に一人で外出はならぬ」と念を押されていた。
しかし、何処の国何処の街でも、うろうろするのが好きな性分で、ホテルに幽閉されるのは堪らない。

夕飯を食べにガイドブックからショウを観ながら食事出来る店を選んだ。ホテルでの食事は好きじゃない。
イメルダ夫人の唯一?良いイメージの遺産。マニラ湾の夕日の綺麗な海岸を散歩・・・残念ながら台風が来ていて、波は荒く、太陽も出ていない。夏のマニラは午後6時でもまだ明るい。

東京で言うなら銀座通り。なら安心して通れる。歩道の片面が学校の壁で、その路肩に大型バスが停車している場所に来たとき「貴方日本人?」と声をかけられた。振り返って「何か?」と応えた瞬間、金を出せ!「持って無い」と言って通り過ぎようとしたら、前と後ろに凶悪そうな人相の大男が二人で両手を広げて通せんぼ。
手を潜り抜け、車がビンビン走っている4車線をすり抜け、反対側のライフルを持ったガードマンが立つ店に逃げ込んだ。「今、こういう事があったから休ませて」息も上がって心臓パクパクしながら頼み込んだ。
ここは大型ビルに小間を持つ集合ショップで逃げ込んだ店は画廊であった。

落ち着いて話をすると、店の男の人はもうすぐ交代で別の店員が来るから、そうしたらレストランに案内すると言う。この裏手が目的のレストランであった。
それで、連れて行って貰った。道路向こう反対側に先ほどの強盗二人が歩いているのが見えた。
店員は「僕は怖く無い?」と冗談を言った。

レストランに着くと、この店の人たちは日本語が出来、いきさつを話したり、漸く馴染んできた。話を聞くと日本でもショウをやった事があると言う。民族舞踊を楽しみながら食事を済ませたら、もう外は真っ暗だった。ホテルまで歩いても多分数分の距離だけれど、やはり怖いのでタクシーを呼んで貰った。

タクシーに乗って帰り道、途中の暗がりでタクシーが止まって「〇〇払え」と言われた。この距離でこんな値段と驚いた。しかし、ここで降りたら危険極まりない。ホテルには日本語を話すボーイが居た事を思い出し「とにかくホテルに行ってくれ」と頼んだ。ホテルに着いたら先程の金額よりは安くなったが、まだまだ高い額だ。
ベルボーイに日本語を話すボーイを呼んできてくれと頼んだ。
来たのは英語を話すボーイだった。「貴方が乗ったんだから払うべきだ」仕方なく料金を支払う。

なんて街だろう!先に来た事のある知人が言った。
車には目隠しシールを貼って隙間から窓の景色を見るだと。そうしないと日本人と見るや否や、信号で止まったときにフロントガラスにスプレーを掛けられお金を払わないと拭いてくれない。
ドアロックして無いと開けられて金品を要求される。
翌日、ガイドに顛末を話すと買物に行くからと言って大型ショップまで連れて行ってくれた。彼女のプライベート時間だった。帰りは隣にホテルがあるから、そこのリムジンで帰るようにと言われた。

台風が来て、ホテルに居ざるを得なくなった。宿泊のホテルにも大型ショッピングセンターが併設されていた。
ホテルからは地下道が整備され、安心だと言われた。
それで、買物に行く途中「私ホテルのボーイ。分かる?」「否、知らない」と言うと「私の子供、今日誕生日。何か買ってくれる?」ときた。何であんたの子供に私が買う必要があると内心思いながら「お金持って無い」で断る。あっさりとその男は通り過ぎた。

後で思うと、日本人はたやすくこういうのにのってしまうんだろうと言う事と、この人の子供は毎日が誕生日なんだと言う事でした。

帰国後、フィリピン離島から来日している友達に話したら、マニラは怖いからフィリピン人もあまり行かないと言っていた。
マニラは美しい街で、郊外の観光資源も多くあるのに、残念な事でした。
ぁっ!誤解しないで下さいね。マニラの悪口じゃ無く、こういう面を直して観光客を誘致し、ゴミ拾いの少年や腎臓を売るような事から脱して欲しいのが願いです。
Commented by ごう at 2011-02-08 00:22 x
思いの外?冒険家でいらっしゃるのですね!! 気持ちはわからなくもないですが、勇気ある~・・・と思いながら拝読致しました(笑)
くれぐれもご無理なさいませんように!
Commented by 茶坊主 at 2011-02-09 14:32 x
意外でしょう。今思うと良く車に飛ばされなかったかとぞっとしますが・・・
こういう時は勇気を持っちゃ駄目らしいですよ。何しろガードマンがライフルを持っている国です。
by higashinuma | 2011-02-04 22:29 | 旅行 | Comments(2)

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