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つれづれ

前頁で「菖蒲(あやめ)」を使ったら、早速、生徒から「あやめとかきつばた」の違いの質問がありました。
毎年の事でその時は頭に入っているのですが、直ぐには出てこない。
「いずれあやめかかきつばた」だから見分けが付かないです。と応えましたが、こういう使い方だと日本語検定では×なんでしょうね。見目麗しく並んだ美人の優劣がつかない事を言っているのですから。

細かな事は分かりませんが、あやめは垂れるはなびら(植物学ではなびらと言うかどうかは不明)の根元が網状なのがあやめ。この部分が白いのが杜若のようです。菖蒲と書いてあやめと読みますが、花菖蒲と菖蒲があり、花菖蒲はこの部分が黄色になるようです。菖蒲は菖蒲湯や軒に蓬と挿し厄除けに使います。花は菖蒲の蒲の字の蒲(がま)に似ていて、全く趣が違います。

ついでに「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」も良く美人を表すと言われますが、婦人病の漢方薬を表しているとか。立ちくらみには芍薬、欝血には牡丹、百合病(ふらふら歩く)には百合の各々根を煎じて飲むのだそうです。

竹久夢二の美人画を見ていると、どこか健康では無い女性のイメージがあります。この時代の楚々とした女性がもてはやされた頃のものなのでしょう。儚げで誰かに頼らないと生きて行けないような姿が男性を魅惑します。一時代、日本女性の表現された大和撫子も可憐な花です。

これらが茶花になるところも「侘び、寂び」に通じるものがあるのでしょう。

トルコ旅行で雛罌粟を写真掲載していますが、虞美人草とも言います。
見た目は可憐ですが、茶花としてはどうでしょう?
覇王別姫は京劇の題名で、レスリーチャンの映画で有名になりました。
紀元前の楚漢の戦中で劉邦に追われた項羽が四面楚歌の状態になり、愛妾虞美人が足手まといにならないように項羽の剣で自害するのです。この血が流れた地に虞美人草(雛罌粟)を咲かせたと言う伝説です。
このような歴史を見ると真っ赤に咲く雛罌粟はどうもお茶には向きそうにありません。

ここで上げた花はブログを読まれた方が検索して見て下さい。
Commented by ごう at 2011-05-05 18:15 x
最後まで1枚も写真がない!(lol)
・・・のはそういう訳だったのですね。
仕事と関わりがないところでの勉強なんて、お茶を習い始めてから、久しぶりにしているような。。脳みそが鈍っているのを感じています。
Commented by 茶坊主 at 2011-05-05 22:28 x
そういう事なんです。何でも書いたものや口で言ったものは、どうしても通りいっぺんになるでしょう。自分で調べると覚えますよ!と言いつつちょっと手抜きしているような気もしています。
by higashinuma | 2011-05-05 08:53 | 茶道 | Comments(2)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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