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つれづれ

5月三週目火曜日教室の花は先週土曜日に使った芍薬。
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満開の一本は土曜日に使った蕾が家で咲いたもの。
芍薬は都合三回、稽古で使っている。
最初に買ったものは店(花屋)にある時から葉が見るからに萎んだ状態であった。これは咲かずに枯れた。
足元を見ているのか、値引きはしなかった。同じ日に別の店(スーパー)で元気が良く、他の花と混ぜて花束で売っていた。しかも安く良いのを見つけたが後の祭り。
その後、デパートの花屋で見つけたが一本の値段がスーパーの二本の値段より百円も高い。
今の時期思うほど花は無いので、どうしても花屋を頼りにする。

今回のはスーパーで芍薬だけ二本の花束で売っていた。
このように咲いてみると、牡丹のようで有馬籠には向かないかと思ったがどうでしょうか。
牡丹には牡丹籠と言う唐物の花籠がある。昔は牡丹は花だけ入れて、葉を入れなかったと聞く。
勿論、これは今回の芍薬のように咲いた花を入れる。
最近は初釜等で寒牡丹と称して、青磁や古銅の花入れに、固い蕾を入れるのを見かけるが、花としてはどうでしょうか。私は少なくとも蕾に色が出ているのを使う方が良いのではと思う。

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お菓子は震災復興支援との事で売られていた仙台銘菓「萩の月」
茶席で季節に合わないお菓子は使いたくないが復興支援と聞いて思わず買った。
もともと、仙台以外は買えなかった菓子で、復興支援で先に大阪?関西で売り出し、今回は新宿高島屋で買った。
餡の部分も美味しく、好きなお菓子の一つです。

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干菓子は土曜日と同じ。
写真は水と青紅葉、河原撫子。他に瓢と夕顔を取り合わせたバージョンも盛ってみた。

今回、薄茶は源氏香の図青貝象嵌蒔絵の平棗を使用したので、「夕顔」と「源氏香」それに茶杓ご銘は「末摘花」ではどうかと提案した。これで源氏テーマ三種取り合わせが出来る。源氏香の図は三種類描かれているが「末摘花」が描かれる事は無いだろう。次回は香の図を見ながらみんなで勉強しようと思う。

末摘花は紅花の古名で紅を造るには、花だけ摘むからの名のようだ。鼻の赤い姫君をこのように表現した紫式部の才覚に脱帽する。丁度、咲き始めた頃だろうか花屋でも見かけるようになった。
松尾芭蕉は奥の細道の道中、山形の紅花商人の大尽、鈴木家に逗留し、俳句の会を催すのです。
紅花は紅餅として加工され、最上川を下り、酒田港から京阪に出荷されました。このような事もあり、酒田やその周辺は江戸文化より京文化が色濃く残ります。
紅は今でも京紅として京都土産で売られています。
この季節の茶杓銘はこういうところも参考になると思います。「五月雨」「最上川」「奥の細道」「雲の峯」etc.
by higashinuma | 2011-05-18 09:31 | 茶道 | Comments(0)

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