人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

つれづれ

掛軸

火曜日稽古の生徒に掛軸の読み方を聞かれた。
本文と染筆は買う時に意識しているので問題ないが、染筆の名前に連なる文字がちょっと曖昧だったので、説明しなかった。聞かれた本人もそれを知りたかったようだ。
長い間、書道もやってみたけれど、草書体になると不明の字も多々ある。
何より不勉強だ。

掛軸_b0197486_971079.jpg

「喫茶去」本文は例によって宿題。
署名のところは「永平副貫是 老梅□□」 是か長か迷った。どう見ても是にしか読めないので、「是」にしておこう。意味は永平寺の副貫長である老梅と言う事です。
是は中国語で「~である」の意味で、一般に使われています。私は日本人ですは「我是日本人」勿論、名前にも使います。
曹洞宗では著名なご老師なので少し紹介します。
永平寺の丹羽簾芳老師で号を老梅と言われます。
大正5年(1916年)生まれ遷化は平成5年(1993年)(満88歳没)
青山別院の鑑院を経て副貫長には昭和51年(1976年)に就任。昭和60年(1985年)に第77世貫長、曹洞宗管長になられました。
この間、ご詠歌を広められたり、海外の宗教指導者(仏教以外にも)と交流もなされ、面白いところでは檀家の管理にコンピュータ導入を積極的になされたとあります。
宮中より慈光圓海禅師を宣下されておられます。

最初の出会いは、紙を商う友人が曹洞宗のあるお寺と商売のお付き合いがあり、最初に戴いたのはそのお寺のご住職の染筆で、その他に簾芳老師の短冊、一行物等戴いたのが始まりです。管長就任前後の事です。
これらには「老梅」とか「永平 簾芳」の署名をされています。
この軸は去年、道具屋の売り出しで手に入れた物で、「永平副貫是」と書かれる例は他に例を見ず、大変珍しく、前にも書いていますが、鶴見総持寺の貫長が箱書きしておられるのも珍しいと思いました。恐らく、「まくり」(表装していない)で戴き、後日箱を整えたものと思われます。この友人に戴いて自分で表装を頼んだ軸もあります。

私の生家も曹洞宗であり、現住居のある駅前には曹洞宗の古刹があったり、一緒に稽古していた中にはお姉さんは曹洞宗のお寺に嫁ぎ、弟さんは曹洞宗で和尚修業と曹洞宗に何かとご縁を戴いています。

掛軸_b0197486_1072043.jpg

真ん中の赤い花は「下野草」左黄色「未央柳」中「紫陽花」右「白鳥草」下「突抜忍冬」
もう少し花があれば花寄せや、香も加えて「三友之式」等をしたいと思いますが、夜稽古は生徒が遅く来られたり、五人揃うのは日を決めていないと都合が悪いが、急な残業があったりと、各々ご都合があり揃わない。
今日は昼、夜各一名お休みでした。
掛軸_b0197486_1014196.jpg

「青梅」このお菓子は梅が丸ごと中に入り種があるのが難ですが、結構美味しい。
店で1個入りとパック入りがあり、どう違うか聞いてみた。パックは作る過程で形が悪いものとの事。1個入りはパック入りの倍の値段。迷わずパックを買う。教室に運ぶ間に形は多少崩れてしまう。

掛軸_b0197486_10194261.jpg

家の者が京都旅行で買ってきたお土産。
俵屋吉富の銀閣寺店限定販売の干菓子で「銀沙灘(ぎんしゃだん)」浜納豆を混ぜた落雁。月明りを取り入れるための盛砂を見立てたものと「糖蜜ボンボン ひがしやま」大文字や哲学の道をイメージされているとか。
「僕が買って来たと言った?お茶に合うでしょう?」「はいはい」
お土産には日持ちするお菓子が残り一種類。次にご期待。
by higashinuma | 2011-06-09 10:27 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma