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つれづれ

桂林

私の街の駅前広場には金木犀と銀木犀がある。
九月三十日、今日は良い匂いを放ち始めていた。
そして私は桂林を思い出す。

桂林に旅行したのは約三十年前。
初めての中国旅行ツアーであった。
北京、上海、蘇州、桂林、広州、香港の周遊で、香港は未だイギリス領で国際列車で香港に入るとの事でワクワクしていた。この頃の中国は冷たい飲み物は無く、ビールもしかりで、広州から香港に入り、青島ビールからハイネケンの冷たいビールに歓声が上がった事でした。
北京の第一繁華街、王府井も今では東京の銀座をしのぐ勢いですが、当時は裸電球が多い位の街でした。それに、政府管掌が多く、写真を撮ってはだめ、立ち入り禁止等々多く、これが中国かの印象が強かったけれど、歴史の好きな私は感動の連続でした。

桂林は漓江を船で下るのが定番ですが、我々はバスで陽朔の街に行き、一泊の後漓江を上る船の旅でした。このバスの沿道は桂つまり金木犀が多く、花の咲く季節やいかにと思われました。
この街では、金木犀の花で桂花陳酒を造っており、楊貴妃も嗜んでいたと聞きます。つまり、唐代には既にこの酒があったという事です。
日本の有名化粧品会社で金木犀の香りがダイエット効果があると公表しています。食前酒として飲むと、摂取する食事の量が制限されるとの事です。

私もこの酒は香りよく飲み口も良く好きな酒ですが、ここ暫く忘れていました。
珍しく小売店によって価格が大幅に違い、一喜一憂したものです。

昆明に行ったのは中国の正月。旧暦の正月です。この時、金木犀を見つけて驚きました。ダウンコート等着る時節です。話によると二度咲くとか。
春城と言われ、年中温暖な土地であればの事でしょうか。

神代植物園の正面入口には大きな金木犀の木があり、花が散ると黄色く染まります。確か、三嶋大社境内にも巨大な金木犀がありました。

ちょっとお笑い
其の一、金木犀は咲きだしが分からず匂いが先行します。街を歩いている子供が、お母さんトイレの匂いがするよ。

其の二、芳香剤ついで、タイでの日常挨拶特に朝は「サワディ(カップ或いはカー)」と言いますが、    日本で販売の芳香剤の名前と同じとは。まぁでも、朝トイレに入って「サワディ」と書かれた芳香剤を見るのも香りと共に癒しの効果があるのかも。

春の沈丁花はお墓の花のイメージが強いですが、金木犀は神聖な感じがあります。
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金木犀の花、こうして見ると癒されませんか。
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漓江
by higashinuma | 2011-09-30 19:51 | 所感 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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