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つれづれ

茶会の準備

3月7日茶会まで約二週間。
有り合せの道具を使う予定なので、道具出しもお菓子の手配も終わって、持ちだし一覧を作った。
柄杓、茶筅類をもう少し追加・・・炭の使用量は大方分かっているが、炉の稽古は四月末まで、もう少し買いだめしようか迷うところ。

※お菓子は既に買ってあったが、少し寂しいのであと一種類追加した。
芭蕉の句「さまざまの事思い出す桜かな」から銘をつけた「さまざま桜」を注文した。
三重県上野市紅梅屋のヒット商品。
このお菓子との最初の出会いは故黒田宗光先生の稽古で、大阪から持ってみえた。先生の本にも写真で紹介されていた。全国を回って、陶芸やお菓子等々に造詣が深い先生ならではのこと。
三重県上野市は芭蕉の生誕地で奥の細道は江戸から出発して最後はここに帰られる。
家の者は美味しく無いと言う。確かに和三盆のように甘く無く、素朴な味わい。染井吉野より山桜の風情ですが、器に盛ってみると桜の前の茶会の季節にはお誂え向きです。
茶会の準備_b0197486_90212.jpg

紅梅屋ホームページより

東京でも何箇所か買えますが、直接電話注文した。この店の応対の良さに感服。
東京の名店と言われるような処とは様子が違い、相手をおもんぱかる対応です。
決しててきぱきでは無いが的を得ている。今時、貴重な体験をしました。

現地稽古では生徒が色分けで器に盛っていましたが、予算上一人一枚取って戴くようにバラバラに盛るように指示。この方が見た目も綺麗です。

布巾、雑巾類は茶会用に段ボール一つある。しかし、これを全部持って行ったら、恐らく全部使うであろう。師匠は十枚あったら半分は使わないように言われた。ちょっと濡れたら別の布巾・・・濡れた物と乾いた物を区別して使って無いのだ。これでは何枚あってもキリが無い。
稽古では濡れた物用、乾いた物用の一枚ずつしか置いて無い。敢えて慣れて戴くためです。
ティッシュでもケチケチして使って貰う。
例えティッシュでも物の大切さを知って戴きたい。

問題は点前以下諸々の仕事。
他所の教室はいざ知らず、私は全員平等にして戴く。
確かに点前は出来る人を中心にとか、出来ない人は案内、下足とかに振り分ける。(大くの先生はこのようにしているかな?)
このような考えで人員配置をして、初心者の方も一生懸命に稽古している。
全員に半東をして戴き、席中の会話も応対も全てお任せにする事にした。
で、私はと言うと点前の後ろで点前の指導だ。緊張して点前中に手が止まる生徒も居る。
正客が親しい関係ですと教えて下さったりしますが、今回は客の総人数に対して、席に入れる客数が少ないので茶会の時間がどうしても足りず、入れ替え時間短縮が大きなネック。そのため一番先に並んだ方を正客にお願いする作戦で、これらは期待薄い。それに台目席での大寄せ茶会では正客から点前が見え難い。
経験では無理に正客にすると一席を無言で座っている方が居られる。如何に穏やかに口を開いて戴くかが亭主の仕事。これも半東にやって貰おうと指導はしているが・・・まぁ、私も席を見ていない訳ではないので何とかなるだろう。広間であればそのような事も解消出来ますが・・・・。
過去の私の茶会では殆ど全て私が点前をして、話もしてと言う形をとった。
貴方が亭主の茶会なのだからと言う師匠のお考えでした。
一席に30人~40人も座る大広間で何回かさせて戴きました。
声が届いているのかとそれだけ気にしていました。
宗家の初釜は家元が茶を点て、家元が話もされます。本来はこれが正式です。いつの頃からか大寄せではこれが省略されている。

一席に入られた客はその雰囲気が全てその社中のものと評価します。
間違えても良いから失礼にならないようにと、稽古の時に毎回話してはいますが・・・。

あと二週間。稽古は残り一回。生徒の皆さんは初めての事で不安を抱えて、私だけがのんびり構えているようだ。
私が願うは晴れた日になる事のみ。
by higashinuma | 2012-03-08 08:43 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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