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つれづれ

荒磯棚

今日は五月の土曜教室二回目。いつも、土曜日になるとぐずっていた天気は先週も今日も爽やかな五月晴れ。少し暑い位ですが。茶室からは蹲が見えていて、先週、雀が水浴びしたり咽を潤していた。
今日も来ていたが、窓を開けたら飛んで行きました。それで、蹲に水を一杯に満たして置いたが、ついに戻って来なかった。窓を開けているからでしょう。日本の雀は雀焼き等と言って食べて来たから人が怖いんでしょう。ベトナムでは中庭で朝食をとるホテルのテーブルの下にパンくずを求めて飛んで来ていました。

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一休の軸に芍薬 を添えて。
昨日、花屋で調達したのですが、夜に開花。お茶には不向きな姿になりました。
利休時代?は牡丹が咲いたものを挿していたようですが、咲いた牡丹には葉を付けずに入れたと聞きました。唐物籠に「牡丹籠」があり、咲いたものを入れたら見事だったでしょうが、何故葉は落とすのか疑問が残ります。・・芍薬も牡丹科牡丹属(木と草の違いはある)なので、牡丹を例にあげましたが、正月等に牡丹を挿してあるのは蕾の状態が多く、私はどうも好きではない。少し色の差した蕾を入れるべきと思います。
余談ですが建長寺の境内から裏山に続く道は両脇に色々な芍薬が花開きます。
一休さんは実在の人ですかとの質問がありました。
室町時代の大徳寺の一休宗純と言う和尚さんです。頓知の一休と言う事で漫画の世界しか生きていないのはちょっと可哀想です。
後小松天皇の御子と言われ宮内庁ではお墓を後廟所として管理しているとか。

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荒磯棚の扱いが前回違っていたので、今日はそれを訂正する。
前に書いたように教本が違っていたからです。言い訳みたいですが・・・。
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明日、青年部の茶会でこの棚を使った濃茶を練るそうです。
主菓子
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懐紙につくのでケースに引かれた薄紙を付けたままにお出ししました。
ご銘は「唐衣でございます」ご製は「成城風月堂でございます」
黄身餡に柑橘類が入っているらしく爽やかな味わいでした。
「唐衣」は在原業平が東下りの途中、三河の国の八橋で杜若(かきつばた)の美しく咲くのを見て「唐衣」と五句のかしら文字「かきつばた」をとって詠んだ和歌からのお菓子です。
「唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ」
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薄茶を一碗で二客点て、ご自服すると言う稽古です。
客はお菓子もすすめますが、亭主が用意したものなので遠慮します。が、稽古ではどうぞ召し上がれ。
干菓子は末富の麩焼きで銀杏の紋が入っています。何で銀杏?季節外れじゃないですか?
これは裏千家のご紋で宗旦銀杏と言う大きな木があり、京都市中の火事の折に木から水を吹き出し今日庵を守ったとされます。それからご紋として大切にしています。宗旦忌の時にはこの銀杏を餅に入れて呈されます。前に銀杏餅をお出しした事があるでしょう。
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こちらは末富の「唐衣」流石に名店のものは雅で風格があります。
見せるだけですが^^;
因みに「唐衣」とはどういうものか勉強して下さいね。
by higashinuma | 2012-05-19 20:16 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

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