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つれづれ

上巳の節句

2月27日 水曜日 雨で寒い
火曜日稽古は3月は5日が最初になるため、昨日は上巳の節句の趣とした。
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留学生にとっては雛人形等を真近に見る事が無いだろうなぁと家の内裏雛を持って行こうと、当日までは思っていたが、荷物が多くて止めた。
人形の真多呂で作品を制作していた知人が居て、30年も前になろうか、材料費だけで作ってくれた立雛がある。他に風俗人形をプレゼントされた。多分、大きさは縦15~20センチ位はあろうか?内裏の二体と燭台二本、金屏風、敷板等々。軽いけれど結構な大荷物になる。

短冊の豆雛は別の知人に戴いた。二人とも鬼籍に入られて久しい。
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去年位は光源氏椿が咲き、三椏も咲いていたが、今年は未だ未だ椿は固い蕾で三椏も漸く色が出て来た。花屋では桃の花と菜の花の定番が売られているけれど、味気無い。

主菓子は「引き千切(ひっちぎり)」関東では馴染みが無かったけれど、この頃良く店に並ぶ。
今日の為にお願いして作って貰ったが、金団部分に餡が仕込んであった。
若い職人さんが届けにいらした時に餡がてんこ盛りだねと笑ったものでした。
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草餅も香り良く美味しく頂戴しました。

前に茶道検定1級の問題に出ていた。写真が載っていて、このお菓子の銘を漢字で書きなさいだった。私は末富の本のように「引き契」と書いたが、正解は「引き千切」当然×。
ただ、切った餅より、雛の祝いのように引き離されても契ると言うこの方が合っていると思うので末富の方が正しいと思うのですが、(こういうのは茶道の雅味)点を付けるのは恐らく大学生のアルバイト等であろうから、正解は一つと判断されてしまうのだろう。

干菓子は春らしく華やかに
豆菓子は「おいり」讃岐の殿様の姫が嫁入りの時に農家の人の献上の煎り菓子で、殿様が大層喜ばれたと説明があった。是、実は軽くて、幾ら食べても食べた感じがしないのです。
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鮫小紋のとても細かなもので、裾にぼかしが入っていました。帯は源氏香の図と雅楽の楽器等が散らしてあり、偶然ですが今日の雰囲気にとても合っています。

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こちらも亀甲鮫小紋
先日、夜咄では「続き薄茶」記憶に新しいのでやってみたらと言う事で。
しかし、感動のあまり?余り覚えて無い・・・・それで良いのです。

留学生は二度目の大炉ですが、点前はすっかり覚えています。
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写真撮るのを忘れました。ゴメンナサイ

留学生の茶杓ご銘
「桃花源」と言われた。陶淵明の「桃花源記」からの銘。
「湖南省の張家界の話でしょう」と言ったら違うと言う。大凡の話の内容を言うとそうですとの事。以前は「武陵源」と言っていましたからね。

上巳の節句も中国の習いですが、今はこのような行事は中国に残っても居ないけれど、偶然かどうか分かりませんが、この銘が出て来た事に感動した日でした。

それにもう一つ、夜の生徒が「チーズケーキ」を作って見えました。「お茶を点てたら。棗と茶筅持って来て」棗を開けたら「もう片付けました」炭火で鉄釜のさ湯で戴きました。美味しかった。
by higashinuma | 2013-02-27 09:29 | 茶道 | Comments(0)

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