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つれづれ

和巾

6月5日 水曜日 晴 薄曇り 結構暑い

茶道の稽古も回を重ねると、毎回何の稽古をするか迷う。生徒が見えると「今日は何をなさいますか?」
何か良い対策はないものでしょうか。一応、稽古の記録は生徒別に付けているので、程良いタイミングで新しい科目を挟んではいますが・・・・。

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先日、師匠に戴いた道具の中で、お茶向きでは無い道具を欲しい方ようにオークションしています。差し上げて良いのですが、ダブって欲しい方が居られると困る事もあって、そのようにしています。既にダブっていますので目論んだ通りでした(笑)
その中の一つが、このガラスの花入。
如何でしょうか?師匠も茶の床には使われていませんでした。
紫陽花を入れたら合うと思ったのですが。と言う訳でこちらはオークションより外しました。

額紫陽花で、私はこの色は好きでは無いのですが、青色を入れたら庭七竈(にわななかまど)に負けるのでこういう強い色を入れました。庭七竈は咲きだしたばかりで、花に勢いがあり、花穂が大きいため、これでも半分位切ったのですが、未だ大きいです。庭七竈と穂咲七竈がありますが、私は違いが今一つ。特徴として花のシべが違うように聞いています。

今日の主菓子は「氷室」定番のお菓子です。
お菓子屋さんが届けて来られた時に「いつもの葛のものと作り方を変えたので、くっつきますから、手を水で濡らして扱って下さいとの事でした」蒸しをしていないとか何とか言われていました。
それで、銘々皿にお出ししました。この写真は撮り忘れて自宅で撮ったものです。
今、教室の小皿を思い出しましたが、はてどうしようか考えた時に、宗家初釜で戴いている年賀の杯を先に思い出して、それを使った事でした。大きさも程良く、干支もみんな違ってそれも良かったみたいです。
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「何をなさいますか?」「茶入の紐結びが分からないから濃茶を」と言う事で。
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最初に「台天目」をされましたが写真撮り忘れましたので、薄茶点前で
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「茶杓荘をお願いします」と言うことで、茶碗は萩を使い古帛紗の扱いも稽古しました。茶杓荘の場合は古帛紗は一枚で足りますが、趣向で二枚使われるのもおもしろいでしょうか。
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和巾点前を稽古しました。
和巾の説明をしていたら「八重の桜」を観ていると言う二人の生徒が
「容保が天皇に戴いていましたね」「陣羽織にでもするが良いと言っていたやつだよね」

丁度その時代、玄々斎は幕府方のそれも遠戚が半蔵門と名の残る程、幕府に近い存在だった訳です。それでかどうかは分かりませんが、どうしても禁裏でお供茶をされたかったのだと推測されます。
天皇に下賜された帛はどういうものか資料が乏しいですが、金銀細工の花の飾りに掛けてあった布と伺います。それを帛紗に仕立てられて「和巾点前」が復活されたと聞きます。
そして、下賜の品々をお披露目する茶会があり、その中には戴いたお菓子から「花びら餅」を考案してふるまったとあります。

和巾の扱いが主ですが、茶碗と置き合わせしないとか唐物点前と似たような点前です。どうしても意に介せないのは、茶杓を使った後、お茶の付いているままに古帛紗に載せるところです。しかし、奥伝は古帛紗で茶杓を清めるので、そのように考えれば納得も出来ますね。
先に点前した台天目も天目台は左に唐物回しですが、唐物である筈の茶碗は和物と同じ右回しなのも納得行かない一つでは無いかと思います。

後の方ゴメンナサイ写真忘れました。
留学生はお世話になった人にお礼の品物を買いたいからと、お茶一服の後、帰りましたので、稽古は無し。
それにしても、遠いところから京都の土産を届けて来られたのには感心しました。

私も稽古の時は「なんでそうするのと理屈」が分からなくて、良く質問しました。「男の人は理屈が多くて・・・」と師匠を悩ました事でした。
今日は生徒から「何でこうするの?」がありました。何だったか忘れましたが、ごく簡単な事だったように思います。でも、私もそうでしたが、本人にとっては重大な事ですね。
やはり、何でこうするの?は稽古の上で大事な事だと改めて思った事でした。
by higashinuma | 2013-06-05 10:44 | 茶道 | Comments(0)

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