2013年 07月 25日
釣舟
7月25日 木曜日 曇り今にも降りそうな空になって来ました。
今週の稽古では釣舟の花入を使いました。
我が家には釣舟が三個(三舟)あります。
信楽の大きな舟、松本舟の写し(砂張)、そして火曜日の竹舟です。いずれも一度ずつしか使って無いので、出番の薄い花入です。特に信楽の物は大きいので本当に釣るの?釣るのが躊躇われる代物で、使った時は置舟(泊まり舟)で扱いました。あれに水を入れて釣ったら教室の床の間の天井は抜け落ちるのではと心配になります。
舟の扱いは「出舟」「入り舟」「泊まり舟」と演歌の歌詞のような扱いです。
先日、質問があったので扱いの例を上げて置きます。
「入り舟」は舳先(へさき)を軸の方に向けて、港に舟が入る姿を表します。これは正月なんか宝舟の様子で良いでしょうね。
「出舟」舳先を床の間の外に向けます。卒業のお祝いとか三月四月に良いのでしょう。しかし、この季節は釣釜を使いますので、重なるのは避けた方が良いでしょう。
「泊まり舟」の舳先はどちらでも良いと思いますが、通常の舟は出舟の状態で停泊するので、外に向けるのが無難でしょうか。
天下三舟
渡来の有名な砂張製釣舟です。
もともとは薬草を入れて乾燥していたとか、香を焚いていたとか、そういう使い方であったと思われます。
「松本舟」酒井宗雅所持で現在は泉屋博古館所蔵
酒井宗雅は姫路城の城主で弟は酒井抱一です。
「針屋舟」利休の弟子の針屋宗春所持の物で畠山にあります。
色々と逸話がありますので針屋宗春で検索してみてください。
「淡路舟」淡路屋宗和所持で現在は野村美術館所蔵。
淡路屋宗和の詳細は分からないが、高田郁の小説の中に「大坂で唐高麗の渡来品を商っていた「淡路屋」」とあるので、そのような人物と推察。
釣舟には色々な形があり、好みと言うしか無いですね。ただ、天下三舟を使うとなるとそれなりの軸とか格調が要ると思います。
圓能斉好み
ここまでの写真はネットで戴きました
建仁寺の茶会?で・・・祇園祭の時期なので淡々斎の「神」一行。縞芦、松本仙翁、馬の鈴を圓能斉好みの舟に
今週の稽古では釣舟の花入を使いました。
我が家には釣舟が三個(三舟)あります。
信楽の大きな舟、松本舟の写し(砂張)、そして火曜日の竹舟です。いずれも一度ずつしか使って無いので、出番の薄い花入です。特に信楽の物は大きいので本当に釣るの?釣るのが躊躇われる代物で、使った時は置舟(泊まり舟)で扱いました。あれに水を入れて釣ったら教室の床の間の天井は抜け落ちるのではと心配になります。
舟の扱いは「出舟」「入り舟」「泊まり舟」と演歌の歌詞のような扱いです。
先日、質問があったので扱いの例を上げて置きます。
「入り舟」は舳先(へさき)を軸の方に向けて、港に舟が入る姿を表します。これは正月なんか宝舟の様子で良いでしょうね。
「出舟」舳先を床の間の外に向けます。卒業のお祝いとか三月四月に良いのでしょう。しかし、この季節は釣釜を使いますので、重なるのは避けた方が良いでしょう。
「泊まり舟」の舳先はどちらでも良いと思いますが、通常の舟は出舟の状態で停泊するので、外に向けるのが無難でしょうか。
天下三舟
渡来の有名な砂張製釣舟です。
もともとは薬草を入れて乾燥していたとか、香を焚いていたとか、そういう使い方であったと思われます。
「松本舟」酒井宗雅所持で現在は泉屋博古館所蔵
酒井宗雅は姫路城の城主で弟は酒井抱一です。
「針屋舟」利休の弟子の針屋宗春所持の物で畠山にあります。
色々と逸話がありますので針屋宗春で検索してみてください。
「淡路舟」淡路屋宗和所持で現在は野村美術館所蔵。
淡路屋宗和の詳細は分からないが、高田郁の小説の中に「大坂で唐高麗の渡来品を商っていた「淡路屋」」とあるので、そのような人物と推察。
釣舟には色々な形があり、好みと言うしか無いですね。ただ、天下三舟を使うとなるとそれなりの軸とか格調が要ると思います。
圓能斉好み
ここまでの写真はネットで戴きました
建仁寺の茶会?で・・・祇園祭の時期なので淡々斎の「神」一行。縞芦、松本仙翁、馬の鈴を圓能斉好みの舟に
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by
higashinuma at 2019-02-24 17:21
> 石橋静友堂ー石橋晩翠居さん
ご指摘の写真は具体的にどれでしょうか?使用した記憶があまりないもので・・私が忘れていたなら大変ご迷惑をおかけしました。万一、使用させていただく場合はそのようにさせていただきます。
ご指摘の写真は具体的にどれでしょうか?使用した記憶があまりないもので・・私が忘れていたなら大変ご迷惑をおかけしました。万一、使用させていただく場合はそのようにさせていただきます。
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by higashinuma
| 2013-07-25 09:47
| 茶道
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Comments(1)