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つれづれ

10月

26年10月8日 水曜日 晴 24.9℃ 今は未だ窓を少しばかり開けて寝ているのですが、明け方の冷えで目覚めた。今日は寒露。十月も二週目ですからね、流石に朝晩は冷え込むようになりました。

先週は稽古がお休みでしたから何となく凄く久しぶりに教室に行った感じです。
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今は月一回の軸の交換ですが、やはり今月はどの軸にしようか迷う。
今月は柿の画賛のこの軸。中々出番が無かった。
「結果自然成」東福寺塔頭同聚院西部文浄画賛です。
「一華開五葉」に続く語句で良く達磨の画賛としてみかけると思います。
禅宗の初祖菩提達磨大師が慧可に伝えた伝法偈の中の一句と伝えます。
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秋明菊と藤袴を四つ目篭に
日曜日は茶会で月曜日は台風予報。なので土曜日に用意したが、何気に元気が無かった。月曜日午後は天気が良くなり、前の家に行ってついでスーパーに寄ったら、丁度、この取り合わせで売っていたので迷わず買った。こちらは栽培もので、土曜日の物は路地の物。売るべきに育てられた花とは強さが違うようです。
このスーパーは和の花として売っているので助かりますが、それでもそうそう気に入った花ばかりでは無い。
つまり、花束で売っているので、是と是の取り合わせとはゆかない。近くにはこういう花屋が無い。

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今日はこの取り合わせ
紅葉の茶碗と菊絵の蒟醤(きんま)棗。正確には蒟醤と言うより毛画(けがき)沈金のような仕上げ。
両方ともお茶の稽古は止めましたと言う方に戴いた。
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主菓子は「山包(やまづと)」甘さ控えめに作ってある。美味しい。
十月から三カ月分の稽古のお菓子を頼んである。若いお菓子職人。茶席の菓子として伸びて欲しいと希う。
干菓子も出来たら申し分ないのに・・・それは欲と言うものか・・・・。
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亀屋則克の菊和三盆と岩衣(京都の菓子屋だけれど何処だったか?)
菊和三盆と紅葉和三盆の詰合わせだった。
写真は菊だけにしたが、夜になって菊と紅葉が載せられて出て来た。
「吹き寄せ」じゃ無いんだから、一緒に盛らなくても・・・こういうのが生徒には伝わって無い。色や形が違っても
和三盆のお菓子は全部同じ味(限られた店しか違う味は無い)
岩衣は夏のお菓子ですが、生徒が休むとお菓子が減らないし、この手のお菓子は日持ちするので、まぁ、夏から秋に移ってと言う趣向も良いかと、盛り合わせた。
他には留学生の京都土産で生八橋。

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点前は良くなってきましたが、ポイントはスリ足。つま先から歩くので畳のスリ足独特の音が無い。

改まって何故ここで?
と言うのは、日曜日の茶会で広間席のお運びさんの男子が、片足はスリ足で良い音が立つのに片足は音が無い(足が不自由な方では無かった)何度も往復するので、とても気になった。
歩くのは難しい。
以前、研究会で点前をさせて戴いたが、業躰が私の歩きの右足が僅かに開くのを注意された。それから、街を歩くのにも踵の向きに気を使っている。本当に僅かの事ですが、良くぞ気が付いて注意して下さったと思う。
努力して戴きたいと思う。
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背中伸ばしてと言った事で緊張している。
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次からは濃茶点前に進むとしよう。
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久しぶりの稽古
仕事が忙しくて、茶会券が無駄に・・・こう言う時もありますよ!焦らずに。
仕事や家庭があって稽古出来る事を大事にして下さい。
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「今日は中置の濃茶をお願いします」と言う。どうやら教本を読んで来られたらしい。
いつもよりは良く出来ましたが、教本でいくら手順を覚えても(それはそれで否定はしませんが)肝心の基本が出来ていなければ点前が綺麗に見えないです。

もうひとり勘違いの生徒が居て「僕は流れるような点前をする」と言いますが、所作を無視して点前するむきがある。ここには書き難いが、雑になっては「元も子もない」
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特に薄茶点前で会話しながら出来たら申し分無いのですが、正客も無口。
何を話して良いか分からないと言う。確かに。

稽古であっても、この席にお客を迎えるのには、先ず花が一番気を使う。だからそれを聞いてあげる。順番からすれば軸が先ですが。それからお菓子。濃茶では稽古の習いとして有りますが、薄茶で聞いて悪い事は有りません。お茶銘、詰等も話題は沢山あります。
それに道具。いつもの水屋の道具であっても、自分で用意するのですから何故それを使ったかとか有るわけです。要は慣れ・・・特に男子では正客になる確率が高いので、心して会話をするようにしましょう。

日曜日の茶会の薄茶席は若い男子がご招待で正客でしたが、全く黙したまま。何を話して良いのか分からないのでしょう。席主はベテランのお婆さん(失礼)先生なので、その場は良い雰囲気で保ちました。

私も大寄せの席を持った時、正客は黙したままでした。亭主としてとても困るのです。幸い稽古で師匠に点前をしながら話す事を指導されていたので、無難に過ぎましたが、正客になった場合は連客に心する事も忘れないでほしい。

※蒟醤
元は東南アジアの噛み煙草を言ったようですが、それを入れる漆塗り容器の意匠も差します。器に漆を塗った後図柄を細い線で彫って、その上に色漆を入れたもの。
お茶では特に煙草盆の煙草入れ等で用いられますが、他に菓子鉢や色々な容器があります。
by higashinuma | 2014-10-08 08:22 | 茶道 | Comments(0)

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