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つれづれ

展覧会のカタログ

28年4月11日 月曜日 雲が多い晴れ  21.6℃ 外は冷えている様子

この前の稽古で、薬研の話から唐代の薬研やお茶道具が西安の法門寺倒壊で地下から出土したと言う話をしていたら、偶然にも淡交誌4月号で「茶の湯と仏教」のシリーズの中に筒井先生が、此の事を書かれておられた。
この発掘品はサントリー美術館で平成12年早春に展示され、私も見学した事がある。豪華な仏舎利容器や金銀の茶道具、秘色青磁茶碗等々目を見張る宝物であった。
そして、数年前に北京で茶道展を開催予定で、その宝物も展示したいと交渉したが、既に門外不出との事で、レプリカも貸して頂けなかった事などを聞いた事がある。この展覧会は折しも中国と険悪になった時期だったので取りやめにされた。
サントリー美術館で見学出来てつくづく良かったと思ったし、展示カタログも買ってきて良かったと思う。
この話には未だ色々あって、この発掘品の中に伊尹の名前を彫刻した食器があると聞いたが、記憶が無い。伊尹は紀元前1600年代夏から商の時代に活躍した人で商の宰相になった人です。生まれた時に大洪水にあって、母親が桑の大木の中に入れて助かったため、桑から生まれたと伝わる。これらの話は宮城谷昌光著「天空の舟」に詳しい。宰相になる前は料理人であったが、彼が包丁を持つと牛が自ら切られたと言う。このインパクトも法門寺の宝物と共に忘れられない。

以前は展覧会カタログを熱心に買っていた。我が家の図書の多くを占めているが、これらの事を思うと引っ越しの時に捨てないで良かったと思った。
私の師匠は茶道をすっぱりと止めて、道具もあらかた手放された。そして茶道雑誌や資料本等も処分された。今、教室にはそれらの一部が置いてあるが、展覧会カタログもある。生徒の待ち時間等はめくったりしている。我が家と同じものがあったりして、師匠も観に行かれたんだと懐かしい。
けれど、十年前位からはカタログどころか展覧会に行く機会も極端に減った。
興味が無くなった訳では無いが・・・
前は全国の展覧会情報を調べて、地方の興味ある展示会では行かれないのでカタログだけ送って貰った事もある。
日本国宝展とか利休展等のカタログは半端ない厚さで、今思えば良く持って帰ったと思う。

発掘品だけでは無く、絵画展や書道展も良く行った事でした。そしてせっせとカタログを買ってきていた。美術展でも繰り返し展示を企画する事も多いので、あれは前に観たからいいやと言うタイプ。最近の「カラヴァッジョ展」もその一つ。そして、カタログをめくったりしている。観に行けば案外新しい発見があるのに。

気分転換
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豆苗サラダ・・生食は初めてです。茎が当たるが春雨を入れて緩和される・・美味
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久しぶりにポークカレー・・若が作ってくれた・・旨い!
by higashinuma | 2016-04-11 08:13 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma