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つれづれ

茶花

28年5月17日 火曜日 雨 24.8℃ 

蛍袋が咲いていた。「今日の茶花に要らないの?」若に言われたが・・今日は「一八」を使う予定で採った花は冷蔵庫の野菜室に入れている。「一八」も使うには遅いのだと思う。殆どが立ち枯れてこれから咲きそうな一本を確保した。本当は菖蒲等が欲しかったし、今は「鉄線」等も咲いているので花屋で鉢を探したが無かった。
花の季節が早くなって、暦と合わないようになってきた。
他には「箱根空木」等も咲いていた。近所の庭には「撫子」「姫檜扇」等が綺麗です。
先週、鮎籠を持って行ったので、「都忘れ」等を入れたいと思ったのですが、それもそろそろ咲き終わる。

話飛んで「一八」で落語を思い出した。
平林さんの処へ手紙を届けて返事を貰って来るように丁稚を使いにやるが、名前を忘れてしまった字の読めない丁稚が通りがかりの人に教えて貰う話です。
「一八十の木木」(いちはちじゅうのもくもく)とか(ひとつとやっつでとっきき)とか色々と教えられ分からなくなった小僧は全部を言いながら歩きます。
「タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウノモークモク、ヒトツトヤッツデトッキッキ」
落ちは知り合いに会って何処に行くのか聞かれて「ひらばやし」ですと答える。

花の「一八」は「鳶尾」とも書き(いちはつ)とも読むので難読漢字にされています。この手の(あやめやかきつばた)の中でも早く咲くように思います。種類が多いので毎年の事ながらいずれ菖蒲かかきつばたになりますが、これは葉の巾が広く剣の形で水が無い処に咲きます。

「蛍袋は使わないの?」「今月は31日まで稽古があるし、蛍はもう少し後にならないと出ないかなぁ」・・・蛍は早苗が伸びて一面真っ青な田圃になる頃じゃ無かったかと思うが、何十年と田圃の蛍は見ていない。

ゆく蛍 雲の上までいぬべくは 秋風吹くと雁に告げこせ([[伊勢物語]]45段、後撰集252、[[在原業平]])

・・蛍が雲の上まで行くのは秋風が吹くからだ・・・感覚的には七夕の頃のような気がします。七月はもう秋です。蚊帳を吊ってその中に放ったような子供の頃の思い出。

いつも咲く場所の蛍袋はまだまだ咲きそうにない。が、今、咲いているのはそんなに待てない。来週か来来週の茶花で使おうかと思う。

茶花_b0197486_9244741.jpg

沙羅の花も咲きそうでした。
お菓子の取り合わせも難しいが花の取り合わせも難しい。
by higashinuma | 2016-05-17 08:44 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma