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つれづれ

炉最後の稽古

30年4月25日 水曜日 雨 23.2℃ 起床時は暫く暖かと言うより暑く、窓を開けていたが今になって肌寒さを感ずる。

昨日は炉で最後の稽古であったが・・・家を出たのは8時前で帰宅は夜9時を過ぎていた。なんと午前稽古一人、夜稽古一人。その間教室で6時間の暇つぶし・・本にも飽きて、街に出て珈琲飲んだりしたがそれでも閑・・休日なら誰か彼か呼び出してと言うこともあるが。長い長~い時間をすごしたのでした。出かけるにも連絡が無いと待つしかない。明確に分かれば、これだけの時間があると多少の遠出も出来る。
生徒は月謝払っているんだからと言う気持ちがあるのかも知れない。それはそうなんですが・・教室に閉じこもって待つ気持ちは分かって貰えそうにない。それにみんなと言う訳ではないが、ちっとも覚えて貰えないし・・茶道の指導で是で良いのだろうか迷う。みんなは何でお茶を習い始めたのだろう?
私の師匠が70歳でスッパリ止めた気が分かる。ここで止めたらきっと惚け老人になるだろうなぁ・・・若は僕が居るし、健太が居るから大丈夫と言うけれど。あんたたちの面倒みるだけで一日過ごすのはご免被りたい。あの子は止めさせたくて仕方ないのだ。

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草花だけなので吊船に入れた。苧環2種、石竹(常夏)、丁子草、草藤・・今、土手に行くと草藤がとても綺麗です。濃い紫なのですが、咲き初めなので未だ白紫です。本当は立ち上がる花穂ですが、暫く家に於いたらうまい具合に垂れてくれた。

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折角なので行之行台子を・・今月、二人の業躰に指導を仰いだ。細かな点は色々違いがあったが、柄杓や火箸の扱い、茶入の蓋をあけて置く場所が違っていた。実は写真の天目を置いて茶入を手前に置くのも違っていました。茶入を先に清めて、天目を膝前に置く(唐物点前のように)。仕方ないのでA業躰はこうされます。B業躰はこうされました。私の習ったのはこのようにします。私もそうですが、生徒が混乱します。でも後で習った事が違っていたと言われるよりは良いかと思う。B業躰は蓋を常のように畳に置かれた生徒にご注意がありませんでした。

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5種のお菓子は最初に伝授の時だけ用意している。今日の主菓子は開運堂の「老松」
前の家の街で住まいが同じだった作家の宮尾登美子は餡物のお菓子が大好きでした。その街の駅前に昔、都堂と言う大判焼きの美味しい店があり、彼女は変装して買いに行っていたとコラムに書かれていた。いつかこのお菓子を差し上げようと思いながら亡くなって久しい。このお菓子を見ると思い出す。
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長緒点前・・もう少し手を下げて・・でも必死です(笑)・・休め紐の梅の花を作るのも上手になりました。

※宮尾登美子著「松風の家」は裏千家の12代から13代にかけて明治維新の混乱期に没落した歴史を書かれています。後から歴史は作られるので(家の恥になる事は残されない・・大方美化される)小説でありながらこういう歴史ものは貴重です。鎌倉東慶寺に残る宗旦遺構の寒雲亭の歴史等がその当時を物語る。

by higashinuma | 2018-04-25 08:53 | 茶道 | Comments(0)

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