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つれづれ

茶会所感 2

30年5月20日 日曜日 晴れ 午後四時過ぎ25.2℃ 家の中では涼しいが日向は暑い

今日は知人の茶会があり9時からなので、降車駅に8時半待ち合わせ。若の会社がある駅です。早めに家を出る。予定より一本早い電車に乗る。待ち合わせした5人が早めに揃う。バスで二駅で、病み上がりの人の為バスで行く予定でしたが、若の会社とは反対方向だが若の近いよの一声で歩くと言う。日影を歩くと気持ち良いが日向に出ると途端に暑い。
やはり早く来て良かった。先ず濃茶席に向かう。先客が居て、暫くして何名様と若い男の人が券を回収に来た。その人が言うより一人多かったが、五人なので一人位何とかなりませんかとゴリ押し。その子は奥で聞いてきますと一旦水屋に戻り、大丈夫だそうですと一席目に入れて戴いた。
表千家のこの席主は老齢の爺様で、室礼も初風炉の席ですっきりとしている。軸は和歌切れで古銅に菖蒲が入れてありました。姿が見事。主茶碗は左入の作と聞いた。殆どの道具に箱書き在り。会記が回っても一巡しただけでは覚えていない。茶杓銘「杜鵑」主菓子は「落とし文」ささま(神保町)製・・美味しい練り切りでした。・・残念ながら濃茶は美味しいお茶ですが、練が・・
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写真はささまホームページから
正客は来られた順番にと先程の若い男性の言葉通りに座られました。お連れさんがいらしていたが、その方にあぁでも無いこうでも無いとご指導されるのが面白い。

次の席は私の知人の席の立礼席。正客と次客が座られていました。点茶盤で取り合わせも清楚でした。若葉画賛軸に鮎籠、白鷺の絵がある香合。お菓子は生徒の手作りですと折り紙の箱に源太(新大久保)の干菓子がほととぎす焼き印麩の焼きと青楓?(忘れた)が入れてありました。これなら先に沢山用意しておけるし、綺麗な折り紙の箱なのでお客にも受けると思いました。こちらの先生はこういう気配りが出来る方です。席主と同じ側に座っていたので、私に気が付かなかったようで、最後に道具の拝見でご挨拶した事でした。お茶を運んで帰りには空いた茶碗を下げて無いので、喫架の上にずらりと茶碗が並び、正客の茶碗(大ぶりの赤志野)と次客の色絵の茶碗が拝見に回ってきたので粗相しないかとハラハラ・・

その後は表千家の薄茶席です。こちらもすっきりと整えてあった。軸は南宗寺硯應老師の「無」・・何か説明がありましたが聞こえない。花はブリブリ篭に鉄線でしたがちょっと疲れた花でした。鉄線は支柱が無いと垂れるので難しい。
即中斎好み鱗鶴透二重棚にガラスの水指。表千家のお好みは忘れたが松竹棗が美しい。お菓子は高岡の銘菓「鹿の子餅」と同じく高岡のラムネの干菓子が貝の皿にだされました。
茶会所感 2_b0197486_20513323.jpg
ネットで戴いた写真・・マシュマロみたいな餅で美味しかった
次客の茶碗がガラスに見える薄造りで亭主は美濃焼と言われた。透かしが入ってとても軽い茶碗でした。私も中国で求めた紙のように薄い茶碗を持っているが怖くて使っていない。まるでランプシェードみたいな茶碗で緻密な山水が描かれている。

その後は11時半なので点心に行く。ここの会場は茶事を売りにしているので期待していたが残念ながら八竹の折詰を渡された。京樽と違い帛紗包み(茶巾包み)が頂きにくいかも・・味は五十歩百歩。

そして最後は裏千家の薄茶でした。待合の扇面軸「和」と本席の一行「会心処」鵬雲斎大宗匠の軸と和全の浅黄交趾に赤い芍薬など広間の室礼。
男子点前で落ち着いて綺麗な所作でした。山雲棚に染付阿蘭陀水指(デルフト)に楽器棗。
お菓子は塩野(赤坂)の唐衣でした。実は教室に届けて戴いていたお菓子屋は塩野で修業したとの事で、味は同じでした。

今回は例年使っていたお菓子の中から「おとしぶみ」「唐衣」が今年はお菓子屋が廃業された事で主菓子に使っていなかった。今回ご一緒した生徒には良かったと思った。それにここに来るのも、表千家のお茶も初めてと言って喜んでくれた事でした。

二時頃に終わったのでお茶(珈琲)でもと思ったが、用がある人もいてそのまま真っすぐ帰り、健太の散歩までは昼寝でした。若曰く四杯もお茶飲んだのに眠い(笑)私もです。夕べは何だか眠りが浅かった。近所に救急車が来て11時頃に健太がそれに合わせて遠吠え?のため起きて宥める。もう一度深夜2時ごろ音がしたが健太は吠えなかった。

茶会感想としてやはり亭主が肝心だと言う事。正客も亭主次第です。最後の席でお願いされたがお断りした。亭主が決まると我先に次客に並ぶ。そしてその人が連れて来た若い女子二人(一人は若くも無かった)が並び私が五客目。で、私にはベネチアンガラスの茶碗でした。珍しいので隣も観たいかなと懐紙で抹茶の残りを押さえて回したら拝見していた。私としては正客に渡して貰いたかったが、次客がどうでも良いような態度。それで四客の人は自分の茶碗を私に見せてくれた。さて三客のは茜窯の色絵の松。見せて下さいと言って回して貰った。次客のは、三客の人が見ますかと言うので回して下さいと言ったら四客が大寄せの時は回していけない時があるからと言う。それは亭主が言う言葉で貴女のいう言葉じゃないですと言いたかった。でも無理に回して貰った。憮然とした態度。即全の八つ橋絵でした。見ないでどうする。
こういう時は誰しも拝見したいものです。なので亭主が回して欲しく無かったら「こちらに飾らして頂きますので」とか「その辺で」とか言うので、私が正客の時は遠慮せずに回しています。正客が「回して宜しいですか」と言うのも変だと思います。








by higashinuma | 2018-05-20 17:23 | 茶道 | Comments(0)

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