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つれづれ

大寄せ茶会

2019年2月21日 木曜日 雲が多い晴れ 20.3℃ こんな気温ですが風が強く何となく寒い朝です。

大寄せ茶会はあまり好きではないが、一月の初釜から始まって3月まで何回か参加することになっている。長いことお茶をしていると、最近はどの茶会に伺っても感動が薄れている気がする。年だからばかりではない。
一番の要因は亭主本位の茶会だからではないかと思い当たる。それは、ある方の茶会はそういうことは無いからだ。
大寄せは大勢が押し掛けるので亭主の気配りが行き届かない。けれどその方の茶会では客が多くてもそれらを感じさせない工夫がされている。勿論、待たされることはあるがそれらも含めて嫌な感じは受けないのです。

2月の茶会は供養席でした。昼過ぎて伺ったので客は少なく直ぐに席入りとなりました。濃茶席、薄茶席、香煎席、点心席の全てを社中で行っていると聞いた。当日のお菓子もお菓子屋さんが来て作りたてを馳走。
濃茶席は寄り付きに箱書が並んでいたが、拝見する時間もなく席入り。席中は故人と永い間ご一緒された方が次客で、正客は男子で言葉少ないので、次客と亭主の故人の思い出話となりました。私も知らない事ではないので聞き入ってましたが、肝心の道具に関しては、話していたような気もするが全く、何一つ覚えていない。
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床の軸は見れば分かるのですが・・
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どれも故人の思い入れの道具なのでしょう。
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お菓子はきんとんですがご銘は聞こえなかった。中に蓬の緑で包んだ餡が忍ばせてあり、おいしいお菓子でした。
薄茶は立礼席で亭主がいろいろと話されましたが、道具のことは?・・正客をしたけれど・・
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お菓子も蒸したての温かいのを頂きました。
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水指、棗、茶碗は空をイメージしているとの事で故人が空から見ている気がするとの亭主の言葉。正客の席には猪の土鈴を富士山の図柄の古帛紗に載せてあり、故人は亥歳生まれで(大宗匠の一回り下)、ご自宅から富士山が見えるとのことでした。
私もこの席で初茶会の薄茶を担当しましたが、雨戸の処に屏風を立てていました。
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香煎席では蓮根から作ったという岩国から取り寄せの外郎でした。美味しかった。お茶は故人が裏千家の天津校で指導されていましたので中国の烏龍茶ですとのことでした。このお菓子とお茶の取り合わせは絶妙です。

師匠は追善の茶会をするときはこの道具を使ってくださいと言われた。軸からいろいろと一式取り揃えておられた。こちらの席では姉と弟のご兄弟が相談しながら決められたことでしょう。その気負いが感じられる席でした。若い方の席なので・・・

来月は美術館の茶室での知人二人が席を設け、その後は京都でのお祝いの茶会がある。他に茶事。


by higashinuma | 2019-02-21 09:58 | 茶道 | Comments(0)

茶道をとおして日々の流れをつづる

by higashinuma